『容疑者Xの献身』を見てきた
今更な気もしたが、この寒い中、夜の9時頃に原チャを20分ほど飛ばして映画館まで見に行ってきた・・・ そろそろ映画公開、終了しそうだったし・・・ レイトショーは安いし・・・
実は、無職になってから毎日ひたすらTVばっか見てた・・・ 9~11月頃、この映画の番宣で、夕方『ガリレオ』の再放送をやってて、ずっと見てたので、どんなもんかは知っていた。若き日のガリレオを描いたTVスペシャルもついでに見た・・・
新本格の旗手、島田荘司が頭角を現し始めた頃、読売新聞の夕刊の1面に島田荘司が紹介されたことがあった。およそ20年くらい昔の話だ・・・ その時拝見した先生のお顔の第一印象は・・・『こ、この人、顔面神経痛なんじゃ・・・』だ。それくらいインパクトのあるしかめっ面だった。
その時、今じゃ有名となった『占星術殺人事件』の紹介文が、乗っていたのだが、『このトリックは可能なのか、不可能なのか、一大議論を巻き起こした。エキセントリックで、奇想天外、驚天動地なトリック・・・うんぬん・・・』それに引かれて手にした、『占星術殺人事件』は、もう有名なので知ってる人も多いと思うけど(金田一少年・・・での模倣疑惑により)・・・まさにそのコピーに恥じない驚天動地のトリックだ。
余談だが、『金田一少年・・・』は、当初その模倣トリックを使った回で、マガジンの連載に途中から『島田荘司氏協力』とか『島田荘司原案』とか入るようになった・・・ 要するに顔面神経痛氏がクレーム入れたのだろう・・・ この件についてはいろいろいいたいこともあるが、言わないことにする・・・
それはともかく、『占星術殺人事件』のエキセントリック度は間違いなく、それから顔面神経痛氏が、海のものとも山のものともつかない新人のデビューを強力にプッシュしたため、それまで松本清張を旗手とする『社会派』と呼ばれるジャンルか、赤川次郎、西本京太郎氏によるライトノベル的な派閥が二大勢力だった推理小説界に、『新本格』と呼ばれる推理小説のジャンルが確立して一大ムーブメントを巻き起こすことになった。自分の占い好きもそこから来ている。
しかし、当初は『新本格』は世の中に受け入れられなかった。顔面神経痛氏が編集主導で時刻表ミステリーを書かされてたくらいだ。 しかし、綾辻行人を筆頭として二階堂黎人なんかが出てきて、一方で対抗として、宮部みゆきなんかが出てきて、それが結局、金田一-コナンと現在に続く推理ブームの火付け役になったことは確かだ。
そして、自分自身そんなブームを楽しむかのように、『新本格』ジャンルを読みあさった。
『ガリレオ』シリーズの作者でもある、東野圭吾の作品は、そんな中、知ることとなった。最初に呼んだのは、『眠りの森』だったと思う。確か、学生時代バイトしてた印刷工場の休憩室の本棚に置かれていて、昼休みや休憩時間に暇つぶしで読み始めた・・・ 当時を思い出す・・・
東野圭吾は『新本格』で、京極夏彦氏とともに、現在まで最、最前線の第一戦で活躍し続けている数少ない作家の一人といえよう。この人の作品には他の人にはない特徴がある。どこかにホロッと泣かせる要素が入れられてあるのだ。
もう、事件の容疑者である松雪泰子が弁当屋で働いているのを見た瞬間、滂沱(ぼうだ)のごとく涙が溢れてきてしまった・・・ 松雪泰子といえば、自分らの世代にとっては、「白鳥麗子でございます!」のゴージャスなイメージしかない・・・ それが弁当屋のオバサンになってるとは・・・ いや、演技が上手くなったね・・・
まあ、それはよいとして、事件の被害者となる元夫、これが本当に悪そうな、いやらしそうな奴で、松雪泰子と中学生の娘にDV(ドメスティックバイオレンス)を奮う。それを見てるだけで、可哀相で、可哀相で、もう、涙が滂沱のごとく涙が出てきて・・・
で、いろいろあって、本作の主人公、天才物理学者の変人ガリレオこと、福山雅治をして、自分以上の天才と言わしめたのが、数学教師役の堤真一・・・ なのですが、それがまた、ガリレオ以上の変人、冴えない中年男を見事に演じきっていて、滂沱の涙ですよ。
その天才数学者の堤真一が、松雪親子をなんとか、助けようとするのだが・・・滂沱の涙
これ以上は書きませんが、もう、滂沱、滂沱の涙、本当はいけないんだろうけど、夕食を食べてなかったんで、映画館に行く前にマクドナルドに寄って、ビッグマックとパウンダリーバーガーを購入して、映画館の中でパクついてたんだけど、一口食べる度に、滂沱の涙、二口食べるたびに、滂沱の涙、このハンバーガーちょっと塩味が効き過ぎてるんじゃない?・・・ と思うくらい号泣してました。パクッ・・・パリパリ(レタスを噛みきる音)・・・ドッバー~~~の連続でした。
もう、映画の節々のシーンに対して涙、涙。品川庄司が出てきても涙。ダンカンが出てきても涙。雪山のシーンで涙、四色問題のシーンで涙、あらゆるシーンに対して涙。分かるかな~?。自分の言いたいこと、伝わってるかな? 久しぶりよく泣いたなと思えるくらい、大号泣してました。ポケットティッシュ持ってて良かった・・・
ドラマとは全然違う。東野圭吾らしいといえばららしいのですが、TVドラマのガリレオらしくないといえばらしくない作品。ありえない。ありえない。あとからネットで検索して、この作品が直木賞を受賞した作品・・・ 二階堂黎人氏によって『新本格なのか否か』的な争いになった作品・・・ということを知りましたが、そんなのはどうでもいい。自分が思ったのは、
明かに、この映画化があっての、TVドラマ化だった・・・
のではないのかと思いたくなるような素晴らしい出来映え・・・
間違いなく、私の人生で映画館で見た邦画の中でNo.1な出来映えです・・・
と、いっても、これの前にみたアニメ以外の邦画は、『南極物語』か『典子は今』ですけど・・・
まあ、自分やガリレオや数学教師と同じくらいの世代の男女に是非見てもらいたい・・・と思う。もう、映画館では終わっちゃうかもしれないが・・・ DVDで出たら、レンタルして見てもらいたい・・・ 恋人や家族と見ずに、一人で・・・ 恥ずかしいくらい号泣しちゃいますから・・・
↓押してけ↓
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)



最近のコメント