第18回 魔太郎がやって来た!
※このブログは完全なフィクションです。作者の想像で全て書いています。
無事年も明け、はや2月。
1月はまだ、定年引き上げ等奨励金の書類作り&それに伴う、就業規則の整備、年末の賞与算定の残り・・・に追われた。
2月に入って、先生一家は、また、海外へと旅立たれてしまった。曰く、
「社労士が休める時期は年に数回しかない」
からだそうだ・・・
私は、10日間ほど、一人で事務所に出社し、いそいそと、日々の業務をこなしていった。もはや前回5月の頃のような、緊張や焦燥はもはやない。
まったりと、独りで仕事をこなしていった。某金持ち系小企業の社長から、
「私の在職老齢年金の仕組みはどうなってるのか? いったいいくら減額されているのか? いくら給料を貰えば、いくら減額されているのか? 詳しく説明してくれ。」
という依頼にも、綿密な表を作ってあげて、まったく1円も年金を貰えない状況を説明してさしあげた。70を超えた身でも、標準報酬月額が120万を越えてるんだから、当然だ。
その社長はショックを受けていたが、よく分かりました・・・と納得していただいた。のちに、この経験が活かされることになる・・・
ただ、風邪を引き込んでしまった。熱も出た。咳も出る。
苦しいながらも、私の代わりはいない。無理して満員電車に揺られ、体を引きずるようににして出所した。
そして、独り仕事もはや半分がすぎた頃、中規模のスーパーマーケットの顧問先の総務担当者からTELが入った。
「なんか、今手紙が来まして、社会保険の監査がどうとか、こうとか・・・」
「ああ。あいにく、まだ先生は旅行中なんですが、慌てることはありませんよ。念のため、その手紙を当事務所までFAXしていただけますか・・・」
私はその担当者を落ち着かせ、そう指示を入れた。社会保険事務所・・・改め、年金事務所も、組織が変わったばかりなのに、よくやるよ。ほんとに・・・ お前達は他にやるべき仕事がいくらでもあるだろ・・・
社労士事務所に1年もいると、たまに聞く話である・・・
しかし、送られてきたFAXに踊る文字を見て愕然とした・・・
・・・会計検査院・・・
な、なんだコレ・・・
悪寒が全身を貫いた・・・ 戦慄が走った。この事務所に来て以来、味わったことのないガクブル感・・・ 直感がこれはヤバイと告げていた・・・ 直感で、グーグル先生に「社会保険 会計監査院」と打ち込んで検索してみる・・・
ガックゥウウウウウウーブルブルブルウウウウウルウウーーーーーーー
ハンパ無い不吉なキーワード。この悪寒は、風邪のものではない・・・ だろ・・・ 私の目にはもう真っ黒な画面しか映らなかった・・・
せ、センセ・・・早く帰ってきてくれ・・・
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