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2009年5月27日 (水)

求人を出しに行く

所長と連れだって、ハローワークや社会保険事務所、顧問先周りなどをすることも増えた。

 

あるお客さんだが、そこは中古バイクの整備と販売を行っているところで、ずいぶんと昔からやってきた由緒正しいお店である。しかし、そこも先代の社長をはじめ従業員もかなりの高齢で、跡継ぎもおらず、この不景気、先仕事を続けるかどうか・・・ という後継者問題に直面して、もう店を閉めてもいいんじゃないかというような具合であった。

しばらく休眠していたような状態であったが、そこに一人の若い授業員が去年入ってきて、とんとん拍子に、そのまま店を継ぐことになった。若社長が誕生した。そして、今年に入って結構、仕事も順調で、従業員を雇いたいということになった。

半分雇われとはいえ、私と同い年くらいの社長にはどこか共感するようなところもあり、是非力になってあげたいとも思い、“求人のしくみ”についていろいろ情報を集めた。そもそも、2月前までは自分が求職者でもあったこともあり、普通よりはいろいろ情報や知識もあったし・・・

 

『トライアル雇用』について調べてみた。トライアル雇用というのは、本来、好景気だったときに、知識や経験がやや乏しく、本来は採用に至らないようなキャリアの人を、トライアルということで“お試し”的に有期雇用するシステムだ。そこで本人的にも従業員的にも将来的にやっていけそうなら、有期期間終了ののち、本採用、つまり期間の定めのない雇用へと移行することになる。

事業主的にはメリットは多い。まず、その有期雇用期間が2ヵ月であれば、法律的には健保・厚年の保険にかけなくて済む。トライアル雇用の有期期間は最大3ヵ月で、法律的にはどうかなんだが、その3ヶ月間かけなくてもあまり煩いことをいわれないのかもしれない(ハロワの職員がそう言うニュアンスで言ってた)。また、その3ヶ月間において1月あたり4万円の奨励金が出る。そしてなにより、使いものにならないと判断すれば、トライアル雇用終了時点で雇い止めをしてもかまわないのだ。

労働者的には、最初から高いレベルのスキルを求められることはないという前提で、なおかつ、その業界を体験的に知ることが出来る・・・ 逆に、最初から高いレベル、スキルを有した求職者にとっては、トライアル雇用のメリットは少ないので敬遠されてしまうこともあるかもしれない・・・ しかし、この超買い手市場のご時世、かつての私自身がそうであったように(?)、たとえ労働者は高いレベル、スキルを有していたとしても、トライアル雇用でも何でも雇ってほしいという求職者は多い。

つまり、事業主にとってはほとんど損することのないシステムだ。ただし、『計画書』なるものを作成して定期的に届けないといけない。

 

しかし、このトライアル雇用は、もう、ほんとうにおかしなシステムで、20歳~40歳までが若年者、45歳~65歳までを中高年齢者としてトライアル雇用の適用枠として定義しているため、なぜか40歳以上~45歳未満の5歳間の世代だけが、このシステムを使うことができない。ハローワークにパンフレットを下さいと求めに行ってきたが、1年前のものしかなかった。

ともあれ、計12万円の“奨励金”は事業主にとっては少なくない金額で、、今現在においては、トライアル雇用はハローワークの求人界においてちょっとした流行でもある。

ハローワークに行って、事業所登録用と求人登録用のOCR用紙を貰ってきて、事業主と対面しながら、いろいろ、会社の紹介の文面を考えたり、給料をはじめとして条件面を煮詰めていって用紙を埋めていった。

そして次の日、再びハローワクへ行って提出してきた。大盛況のハロワにおいて、求人受付コーナーだけは1人の列も出来ていなかった。諸手を挙げての歓迎だった・・・

別の事業所の『事務職』の求人も出してきた。そこで働いていた前の人は70代の女性で、さすがにそろそろ辞めたいということでの募集となった。『年齢不問、未経験可』なので、こっちは殺到するかもしれない・・・

偶然だが、2件重なった格好だ。なんとなく、少しずつ、少しずつ、景気は回復しているのかもしれない。どっちも、いい人が入ってくれればなと思う。私が雇用保険なり社会保険の資格取得の手続をしてあげよう・・・

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2009年5月19日 (火)

思いがけずクライアント先へ行く

ゴールデンウィークに入った頃の話

まだ入所してひと月しか立っていない身としては、世間では16連休やどうのこうの言われていたが、暦上の休日、祝日以外に休みはない。しかし、非常にワクワクしていた。なぜなら、所長夫婦がゴールデンウィーク中いなくなるからだ・・・

以前所長夫婦はブルジョアだと書いたが、ブルジョアは中産階級を意味するらしい。言葉の使い方が間違っていた。私が言いたかったのは『セレブ』だ。そう。所長たちはゴールデンウィークは海外へ御旅行へ出かけたのだ。もちろんパックツアーなのだろうけど、ありきたりの観光地ではない。10回以上海外へ観光に出かけた頃にようやく候補に挙がりそうなところだ。

1泊5,000円×10日なのだ!

その間、お留守番させられたペットの犬が過ごすホテルの料金は・・・ 相当金がかかっている計画なのは確かだろう・・・

まあ、それは別に私とは関係ない話なので、どうでもいいのだが、その間、私も事務所のお留守番を仰せつかった。延べ3日間、仕事とはいえ、ひとり気ままに過ごせる。人間関係に問題があるわけではないが、ワクワクするだろう。これは・・・ なんだったら、事務所で昼寝をしててもいいだろう・・・ 絶対にバレっこない。

 

と、思ってたのも束の間、初日から、ハロワやら同業の方やらから、電話が鳴りっぱなしだった。

『○○安定所ですが、お世話になります。××工場に入社されました、
 3人の従業員の方の件ですが、パートタイム雇用ということなんですが・・・
 雇用条件通知書をFAXしていただきたいのですが・・・』
『(え・・・添付してなかったのかよ・・・)』

『△△事務所の□□です。お世話になります。◎◎商事の件なんですが、申請に
 あれとこれの書類が必要なんですが・・・ FAXしていただけますでしょうか?』
『(そんなん俺に聞かれても・・・)』

そして、某クライアントがら電話が掛かってきた。かなり怒っているようだ。

『もしもし、■■ですけど・・・ 先生は?』
『あ。はい。只今外出しておりまして・・・』
『旅行か? しょうがねえなあ・・・ 昨日来るようにって言ってあったのに・・・』

どうやら、約束をすっぽかしてしまったらしい。言っちゃあ悪いが、旅行でちょっと浮かれてしまっていたのだろう。話を聞くと、従業員で重篤な状況に陥られた方がいらっしゃり、一刻も早く傷病手当金の申請をやってあげたいということらしい。間にゴールデンウィークを挟んでしまうと、少なくとも支給が10日は遅れるのは確実だ・・・

恐る恐る切り出してみた。

『もし、よろしければ、私の仕事が終わる17時以降になってしまいますが、
そちらにお伺いいたしましょうか?』

傷病手当金はもう1件やったことがあるので、先生の帰りを待つ間に、手続くらいはできる。

『そう。そうしてくれる? じゃあ待ってるから。』

良かった。機嫌は直ったようだ。
そのクライアントは事務所からだいたい歩いて5分くらい。駅までの帰り道にあったことを確認している。何も問題ない。思いがけず、初クライアント先訪問となった。

帰り道、クライアント先へ付く。あれ? 普通の民家みたいだ。確かにカンバンはかかっている。SOHOなのかな・・・? 呼び鈴を押す

『私、凸凹事務所のシャチと申します。@@さんの傷病手当金の件でまいりました。
■■さんはいらっしゃいますか?』

普通のオバアさんが戸口に現れた。

『まだ■■は帰ってきてませんけど』
『(ハア?)』

話が通じてない。何かがおかしい。

『失礼ですが、■■さんは今どちらにいらっしゃいますか?』
『たぶん、まだ会社だと思いますけど。』

『え? こちらが会社じゃないんですか。』
『いえ。ここは自宅です。』
『申し訳ございません。会社はどちらになりますか?』
『ワラビですけど。』

助かった・・・ ワラビーなら知っている。確か、カンガルーに似た有袋類で確かオーストラリアだとかニュージーランドに住んで・・・・

 

え? ワラビーってどこよ!!!!!?????

 

私は都民だ。事務所のあるS玉県の地理には非常に疎い。しまった。しくじった。クライアントの社長の連絡先の自宅と事業場は全然別だったのだ。

『す、すいません。行けなくなってしまいました・・・』ってTELしなきゃなんないのか?

 

ワラビーってどこよ!!!!!?????

 

(注) 蕨(ワラビ)市のことです。

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2009年5月17日 (日)

元職業訓練生の合コンに行く

一月前に修了となった、雇用保険の職業訓練だが、4ヶ月間という短い期間ではあったが、晴れて就職されたみなさんの前途を祝す&まだ就職先が決まらないみなさんの将来を嘱望を期し、情報交換会という名目の飲み会・・・要するに合コンだろう・・・を企画された方がいらっしゃり、ゴールデンウィーク前の都心のど真ん中で行われることとなった。

総勢40名くらいのクラスの3分の1ほどが参加されていた。私のクラスは簿記、税務、会計を中心とする“経理事務”のクラスであったから、クラスの4分の3が女性だ。とはいえ、女性陣のほぼ半数以上は“主婦”であり、“母”である。もしくは、20代の方とか・・・v私は最年長の部類なので、下手すると一回り以上歳の離れたクラスメートもいるのだ。

申し訳ない言い方かもしれないが、“主婦”は失業者とはちょっと違うだろう・・・ 若者は若者でまた、全然深刻でない。下手すればまだ親のスネをかじりかねない世代だ。そして、私を含め就職が決まったものは晴れやかだ・・・

というような状況であるから、結構和気合い合いで、この世知辛い不況と就職難を反映した深刻なものとはならず、楽しい飲み会となった。以前にも書いたが、女性は上品で、実際、お世辞とかでなく、美しい方が多く、それだけでも華やぐ。

 

そんな訳で、女性陣の皆さんがその後どういう進路を取ったのか、全員は把握はできないが、男性陣についてはほぼ全員の進路が把握できた。

 A氏・・・前職の銀行マンという経歴を活かし、アッサリ、他行へ復職
 B氏・・・人当たりよく、誰に対しても気さくな性格。派遣社員 
 C氏・・・元お堅い仕事のサラリーマン。堅実な性格。
無職。
 D氏・・・元派遣。真面目な性格。無職。
 Eくん・・・xまだ第2新卒としても通用するくらいの若者。簿記3級勉強中。無職。
 F氏・・・授業中はひたすら寝てた。経歴詐称しつつ、派遣社員に潜り込む
 Gくん・・・20代。社交的な性格。バイトしつつ会計系の資格勉強中
 H氏・・・イケメン。バイトで友人の店を手伝う。今回の合コンも実はその店
 私・・・社労士事務所就職

4ヵ月職業訓練を受けた男性9人の1月後の進路先だ。6/9がなんとか給料を貰える身になっている。これを厳しいとみるか、優秀とみるか・・・

思ったのは、普段から明るかったり、社交的だったり、気さくだったり、深刻に悩んだりしない人の方が、真面目だったり堅い性格だったりするよりも、上手くいっている・・・というような傾向がみられる。やっぱり就活は面接が鍵となるからだろうか・・・

とはいえ、無職の方のほとんどは飲み会には参加されていなかった。経済的にも精神的にも参加できなかったのだろうと思う。私自身同じ境遇なら多分参加していなかっただろうと思う。もちろん女性の中でも就活が上手くいかず、参加する気になれなかった方も多かったと思う。

私も『気晴らしにでも参加してみれば?』と声をかけたりもしたが、到底そんな気にはなれなれないだろうというのは薄々分かっていた。せっかく仲良くなった、クラスメートなのに、このまま何分の1かは人知れずフェードアウトしてしまうのもかもしれない・・・ なんだか悲しいが、そんな風に自分自身考えていられるのも、“職を得た”という傲慢さなのかもしれない・・・

 

帰り、結局、遅くまで飲み過ぎて、終電を逃してしまった。タクシーで帰っても良かったが、深夜料金は割高だし、節約したかったしで、自宅まで西武線の電車を3駅ほど歩いて帰った。深夜1時過ぎ、真っ暗な闇の中を色々考えながら、1時間半ほど歩いた。

月はどっちに出ている?

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2009年5月14日 (木)

社労士事務所の補助者の一日

今、私がどういう生活をしているのか、興味ある人もいると思うので平均的な一日を書いてみる

AM 7:00 起床
 目覚ましは6:30から鳴るように設定してあるが、低血圧で相当寝起きが悪いため、ガバッとは起きられない。その後、朝のネットチェック。シャワーを浴びて仕度する。朝メシは習慣的に食べない。

AM 8:00 家を出る
 駅までは15分程度かかる。原チャで行けばもっと早いが、今の時季、自転車漕ぐのも気持ちいい。電車は2回に1回は座れる。もちろん、お年寄りを見かけたら、気持ちよく席をゆずる。所詮は30分だ。屁でもない。車内で新聞を読む。

AM 9:00 事務所到着
 預かっている鍵を使って事務所に入る。朝イチは私一人しかいないので、1~2本電車を乗り過ごしてしまっても全然平気。毎朝、電気ポットに水を入れてお湯をわかす。ゴミ出し、掃除機、机の上のぞうきん掛けなどは適宜行う。ただ、便所掃除は毎日行うようにしている。汚れが酷くなってからだと大変だ。
 郵便受けから今日の郵便を受け取って、仕分けする。その後、朝メシがわりのヨーグルト飲料を飲みながら、自分にできる分の書類仕事、パソコンのデータ整理等。

AM 10:00 所長の出所
 お茶を入れる。所長が話し出すと長いので、半分聞き流しながら、仕事に注力する。間違っても、仕事でミスはできないしね・・・

PM 12:00 お昼
 駅そばかコンビニでパンを買うのが、ほとんどだったが、最近のお気に入りは、県庁だ。Aランチが420円と激安。私も相当グルメだと自分で思っている方だが、メチャクチャ美味い。おそらく素材は相当いい物を使っているのではないか・・・ Sたま県内産のものを斡旋的に使っているのかもしれない・・・ つまりは国産だ。その分、セルフサービスなのは当然だ。別に県庁の職員しか利用できないという決まりもない。部外者でも、一度食いに行ってみて・・・ 都民の私が利用しているくらいだ。

PM 1:00 午後の仕事開始
 午前中の仕事の続き。この頃、奥さん先生がやってくる。入れ替わり、所長は外回りへ出発。もちろん、将来的には顧客から書類を受け取るだけの仕事や、官公署周りは私の仕事になるのだろう・・・ 県庁があるくらいなので、ハローワークや社会保険事務所等も自転車で行ける距離にある。

PM 3:00 お茶休憩

 所長の分と自分の分の紅茶を入れ、菓子を食いながら世間話をする。茶菓子は大量に買い込んであるw このお茶休憩はもちろん無いときもあるが、相当長時間で、1時間くらい長引くこともある。

PM 17:00 終業
 洗い物とポットをかたして、戸締まりをし、だいたい17:15分頃家を出る。15分くらいまでは電話が掛かってこないとも限らないので、居てくれと言われている。そう、私の主たる業務が電話番、副たる業務が雑なのだ。もちろん、サービス残業だけど別にいいじゃない。タイムカードもないしね・・・

PM 6:30 帰宅
 途中、夕飯の材料を買うためスーパーに寄ってから帰宅する。『2割引』とか『50円引き』『半額』といったシールに目がない。たいていは総菜を買って簡単にすませる。

 

 所長はだいたい外回りや会合へ行くことが多く、奥さん先生も犬の散歩や習い事等で1日4~5時間しか事務所にいない。従業員は私一人しかいないので、自分一人だけの時間が、1日2~3時間くらいある。仕事がなければ、ネットを見て時間を潰しても全然かまわないのだが、たいていはデータ整理か勉強をしている。仕事自体、職場自体にプレッシャーやストレスは皆無だ。天国のような職場だ。たしかに、ヌルいといわれれば、ヌルい生活です。

私は公共職業訓練の一環として、某大手社労士法人で1月間の実習を体験しましたが、比べても相当ヌルいです。しかし、社労士法人の職員達は、そこを終の職場にと考えている(と思われる)者も多い。一般的なサラリーマン感覚で努めている者もいる。私は、今はとりあえず、社労士範囲の勉強しかしていないませんが、夕食後は寝るまでひたすら勉強をしています。今の状況は最終目標じゃないのだ。一日でも早く独立してやってくという目標がある。遅くとも2~3年後には何らかの結果を出すようでなければならない。それは決して、プレッシャーとは無縁の楽な生活ではないのだ・・・ とはいえ、何もしないでグータラTV見てるだけの日とかもありますが・・・

ちなみに、士業の補助者の常として、給料は相当安いです。一般的なサラリーマンの初任給以下です。年収ベースで前職のほぼ半減です。失業保険貰ってたときとほとんど変わりません。当然、社会保険もありません。当然といえば当然なのですが・・・ 一方、先生夫婦の生活は相当リッチです。はっきり言って、ブルジョアです。『憧れるッ!』

 

もし、私みたいな生活に憧れるというのなら、あなたも士業の資格をゲットして、目指されてみてはいかがでしょうか?

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2009年5月12日 (火)

助成金の説明会に参加する

某日、事務組合の関係で、『川越市の社会保険事務所で助成金の説明会を行う』というFAXが流れてきた。

『もし勉強したいなら行ってみれば?』と問われた。
『ハイ。業務の都合がよろしいようであれば、是非行かせて下さい。』

と、二つ返事で引き受けた。そもそも、私ごとき、いても居なくても業務に障ろうはずがない。というわけで、初出張となった。出張というより、研修か・・・

 

当日、朝から普段使ってる電車を一度乗り換え、9時には川越市に着いた。20年近く東京で暮らしておきながら、これまで一度も訪れたことがなかった。私の住む場所から電車で30~40分くらいの近さだ。いかにこれまで埼玉県寄りの東京に住んでいたかだ。

社保事務所は駅前にあった。外見上はどう見ても6階建てなのだが、8階の会議室で行うという。きっと中が不思議な造りになっているのだろう。どうでもいいことだが・・・

 

入り口で、今回の説明のレジュメと静岡産のお茶のペットボトルを貰った。サービスがいい。講師は社労士の先生だった。こういう仕事も社労士の重要な業務のうちなんだろう。

 

私が今回説明を受けたのは、中小企業緊急雇用安定助成金というものだ。簡単に説明すると、現在の経済情勢に合わせる形で、事業の停止を行わざるを得ない事業所において、従業員の休業補償を行うのなら、その分の助成を行うというものである。

ただし、日進月歩で改定されまくっているため、上記にリンクされているものは、すでに説明が古く、最新は3月1日に改定されたもので、さらに申請の条件の緩和と助成金額の拡充がなされている。現実には書式、様式も追いついていないとのことだった。

 

具体的に印象に残ったのは、『最大で平均賃金の9/10まで助成される』ということだ。この平均賃金はまだ経済情勢の悪化がそれほど申告ではなかった前年度の賃金総額を元に算定され、一方、労働者に対して必要となる平均賃金の60/100というのは、法律上は、休業日を起点に前3ヵ月のもの(経済情勢の悪化が深刻化した今年のもの)でよいため、むしろ助成額が補償額を完全に上回ってしまうこともあるそうだ(ただし、上限額アリ)。上回ってしまった助成金はなにもバカ正直に労働者に還元する必要はなく、事業資金として使ってもよいとのことだ。

とはいえ、助成金を支給するための最大要件として、『労働関係諸法令の順守』が上げられる。就業規則とかもチェックを入れられてしまうため、もし、雇用保険未加入などの法令を順守してないような会社はここで一斉チェックをいれられてしまうとのこと。

むしろ、それがネックで助成金申請に踏み切れない事業所も多いそうなので、事業者は難しい判断を迫られることになるのかもしれない。とはいえ、中小、零細企業などで今、絶対に避けねばならないのは、休業せざるを得ない状況に追い込まれたとして、休業補償を出せないがために、優秀な労働者を外部に流出させてしまうことにあるのではないか。

景気はいずれ回復するのだろう。しかし、その時になってこれまで家族的な輪の中で一緒に育て、育てられてきた企業の根幹となる人材がその場にいなかったとすれば、その企業に先は見えないだろう。一からやり直すという訳にはいかないのだ。経営者は今回の危機に際し、よりグローバルな視点での経営感覚を求められている。

 

(上記の助成金の説明については、私の勘違い、法律の改定等で、間違っている可能性もあるかもしれません。詳しくはハローワーク等でご相談されるのが一番確実です。)

 

今回の説明会には、社労士や事務組合関係者だけでなく、事業主、経営者、総務、人事担当者自身も自らがかなりの数が参加されていた。とはいえ、助成金の申請は一般的にかなり複雑で、集めなければならな書類も数多い。計算も複雑だ。ご自身の業務、仕事を中断してそれらの作業に没頭するというわけにもいかないだろう。もよりの信頼できる社労士さんに手続を依頼されるのが、一番手っ取り早くて安心です。そのために働く“士(サムライ)”が社労士です!

『私に相談されるのが一番確実で手っ取り早くて安心です!』と言えないのが辛い・・・・ 胸を張ってそう言える社労士になるよう、精進する毎日です。

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2009年5月 8日 (金)

書類仕事に奮闘する

入所、2日目からは、申請書や届出書なども書かせてもらっている。

去年7万も払った事務指定講習で一応、一通りの書類仕事は経験しているはずなんだけれど、ほぼ1年も立ったら、全然忘れてるわな・・・ いい加減サッパリだ・・・ しかし有難いことに、「いろいろな書類を優先的に書かせてあげて、あなたの経験になるようにしてあげる」的な配慮がなされているので、書類仕事は全部自分に回ってくる仕様になっている。

指定講習でもらった『手引き書』を読んだり、ブクオフで100円で買ってきた『社会保険の手続・・・これ1冊』とかいう本を見たり、事務所に転がってる『平成20年版 社会保険の手続便覧』とかいうどこで配ってるんだこんな本・・・ みたいな本を参考にしてみたり、四苦八苦・・・ 各本の年代で、微妙に書類の書式が違ってたりするのだ。

結局、所長先生、奥さん先生に聞いちゃうんだけどね・・・

ほんと、こんなクソ役立たずな新人に対して丁寧に教えてもらっている。有難いことだ・・・

 

しかし、書類の書き方について、『様式集』を見比べてみたいりしても、分からないこととか結構出てくるのだ。例えば『被扶養者(異動)届』・・・被保険者のAさんの息子のB君がこんど就職して被扶養者を抜けることになりました・・・ ってな場合、『被扶養者(異動)届』を出すことになるのだが、

『え? B君の「続柄」って「長男」ですか? 「次男」ですか・・・?』
『「子」でいいのよ。「子」で。』

『し、「収入」・・・? B君の給料っていくらくらいなんですかね?』
『そんなの書かなくてもいいよ。被扶養者を抜ける分には、そんなにうるさくないから・・・』

とか・・・ やり方をなんとなく分かってても、実際やってみると戸惑ってしまうことがほとんどだ。そういう微妙なニュアンスは、いずれ経験で埋まってくるんだろう。

そんなこんなで、雇用保険、社会保険の資格取得届や資格喪失届はもう、10枚以上は書いた。10枚も書くと、もう、何にも見なくても書けるようになってくる。1~2週間でマスターできた。なるほど。『書類仕事なんて誰でもできるんですよ。エラい人にはそれが分からんのです。』というのも一理あるな。

 

大変なのは、やっぱり『離職票』だ。5、6箇所ハンコ押さねばなりません。日付の欄とか複雑で、書くだけで緊張する・・・ 私も半年前には『離職票』を受け取った経験者だし、出来るだけ早く処理してあげたいと思うのだが・・・ 遅くてスマン・・・

事務所には、複写可能な印字プリンターがあって、なんとなく、手書きしなくてもパソコンでちょちょいと入力して、これで打ち出せばすぐに作成できそうな環境も整っている・・・みたいなんだが・・・

恐る、恐る、切り出してみた。

『あれは使えないんですか?』
『使えるよ。』
 





・・・手書きで「離職票」100枚書いたら、使わせてあげる・・・ 
それくらい書かないと、本当に書けるようになったと言わないから・・・ 私ら、年間300枚以上は手書きしてきたし・・・
 
 
『・・・』

 

どうやら、ゆとられ士(ザムライ)は、過保護な環境で育成されているようだ。そんなわけで、離職してなおかつ、手書きのヘタクソな字の「離職票」を受け取ってしまった人ゴメン。どうか、泣きっ面にハチだよ、とか思わないでください。あなた様の早期再就職を祈りながら、心を込めて書いてます。

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2009年5月 5日 (火)

社労士のたまご 仕事する

その後、事務所に取って返して、本格的な仕事となった。

もう初日というものは、その場にいるだけで疲れるので、単純作業でもなんでも没頭して、時間が過ぎ去ってくれるのが一番楽だ。

 

我が事務所は、“労働保険事務組合”という数ある社会保険労務士事務所の中でもとりわけ素敵なオプションが併設されている。

この事務組合とは、一つに、個人経営、家族経営の職場などで、人もしくは法人に雇用されていない個人事業主やいわゆる『一人親方』と呼ばれる人達は、労災保険に加入することができない。そういう人たちを事務組合がとりまとめる形で、労災保険に加入させてあげることができる・・・これを「特別加入」という・・・という利点を持つ。

二つに、労働保険料はある一定の金額以上でないと分納することができない。しかし、労働保険事務組合に処理を委託すると、保険料の金額にかかわらず、分納することができる。しかも、2週間納期限が延びる

三つ目にきちんと顧問先の確定保険料を95%以上納めさせることに成功すると、納めた保険料の2.5%報奨金が出るというメリットまである。

 

聞けば聴くほどおいしいシステムに聞こえるが、それなら、なぜ、世の中の弱小社労士事務所が全て事務組合を併設しないのか? というと、答えは簡単で、事務組合の認可申請を行っても、現在は、ほぼ認可が下りないことになっている・・・(と、事務指定講習で講師の方がおっしゃってました)。要するに、昔からの社労士の既得権益なんだろう・・・

その労働保険料の申告のための資料作り・・・要するに、各企業や事業主から提出された各従業員個人個人の毎月の賃金額をExcelに入力する作業だ。CDかなんかに焼いてデータで渡してくれれば手っ取り早いのだが、FAXで・・・ 手書き・・・ というのもまだ多く、細かい数字なので根気がいる

どうやら事務組合は事務組合独自の納期限があって、今が一番忙しい時期なのだそうだ。御存知の通り、今年から年度更新の期限がずれて、5月20日から7月10日に延びたので、1月ほどは延びたということだが・・・

 

机の引き出しに、なぜか、テンキーが入ってて、それを使うことによって格段にスピードがアップした。私は右手でも左手でも電卓が打てるからね・・・

 

そうこうしているうちに、就業時間の午後5時となった。そして事務所の鍵を渡された。明日からは、午前9時にお前が最初に来て、事務所を開けろということらしい。

 

駅のホームに立って、ほどよく疲れた体を、心地よい風が癒してくれていたが、家にたどり着くとどっと疲れが出た。飯を食うのも風呂に入るのも煩わしい・・・ どんな仕事でも、初日が一番緊張し、一番興奮し、一番疲れるものではないだろうか。ともかく、新しい職場に立ったなら、とりあえずは、初日だけ耐えろ。耐えてみろ。耐えてみせろ。あとはだんだん、少しずつ、ゆるやかに楽になっていくものなのだ。

ともかくも、こうして私の“社会保険労務士補助”という業務における、人生の再(リ)スタートが始まった。今日だけは、ちょっとウィスキーを1杯引っかけて、泥のように眠ろう。将来、社労士として名乗る日を、独立して自分の事務所を構える日を夢見て・・・

 

※社労士カテゴリーにも参加させていただくことに致しました。初見の皆さん、どうぞ宜しくお願いいたします。

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2009年5月 3日 (日)

社労士のたまご デビューする

朝7時、目覚ましに頼ることなく目が覚めた。緊張しているのだろう。シャワーを浴びて仕度する。スーツに袖を通す。本日が初出所の日だ。『今日は朝9時半頃に、事務所へ来てください』と言われている。8時過ぎに家を出て、自転車で最寄りの駅まで急ぐ。結構距離があって15分くらいかかってしまう。この春はなぜか好天続きだが、土砂降りの日とかゲリラ豪雨とかの日は大変だろうな・・・

8時半頃、駅に到着し、混んでるでもないJR武蔵野線でS玉県の県庁所在地であるS市を目指す。だいたい30分くらいで到着。そこから5分ほど歩きで社労士事務所のある、閑静な住宅街にあるマンションの1室を目指す。

 

『おはようございます。シャチです。よろしくお願いします。』
『ああ。どうぞ・・・』

所長である先生に中に案内される。3LDKの普通のマンションの1室のリビングダイニングに机が2つ置かれ、デスクトップのパソコンとノートパソコンが1台置かれている。ここが、今日から私がお世話になる職場なのだ。

部屋の中を案内され、『ここに何々があって、この引き出しには何々が入っているから・・・』 一通り最初に全部教えられた。そんなにいきなり色々教えられても、覚えきれるものでもないとは思ったが、『ハイ!』と素直な返事で聞いていった。1日中この中で過ごすのだから、2~3週間もすれば適当に覚えていける。

 

そんなこんなで、昼になって、近所のファミリーレストランに外車でつれて行かれ、ごちそうになることになった。偶然、その店で、同じ市内の知り合いの社労士さんと鉢合わせとなった。最近の話題は社労士っぽく、助成金にまつわることだった。

『・・・私の所はもう2,3件やってますよ。先生のところはいかがですか?』
『ウチも2,3件あるにはあったけど、他に回しちゃったよ。』

『・・・そのうち、君にやってもらうからね。』

『ハイ! まかせて下さい!』と言えないのが悲しい。超不安だ・・・

『ハイ! 努力いたします。』

『だけど、少なくとも1年くらいは修行して、みっちり知識詰まないと顧問先へ行って助成金の話をするのは難しいかもな~』

ホッ、とした。

 

ゆとられ“士(サムライ)”がこの日、一匹誕生した。

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