緊急告知:「真島のわかる社労士」をお使いのみなさんへ
先日、この不景気を反映して、某予備校がゴールデンウィーク中に「社労士」や「中小企業診断士」の講座を開けば、すぐに定員がいっぱいになったというニュースが流れた。このブログをご覧になさっている皆さんの中には、今年の社労士受験に向けて、独学で勉強をなさっている受験生の方もいらっしゃることと思う。今朝の読売新聞にとんでもない記事が掲載されていた。
全文を引用させてもらう。
住宅新報社(東京都港区)が出版した参考書「真島のわかる社労士 基本書 2009年版」で215か所もの間違いが見つかり、同社が回収作業を進めていることがわかった。
昨年11月中旬以降、計9850部が出回ったが、半分近くの4657部が回収できておらず、8月の国家試験に向けて、間違いだらけの参考書が使われている可能性が高い。
同社によると、資格試験向けに作られたこの本(918ページ)は、社会保険労務士(社労士)の真島伸一郎氏が編著者で、ほかに4人の社労士が執 筆。初版は1万2000部。塾でテキストとして使っていた真島氏自身が、12月初めに間違いの多さに気づき、出版社に申し出た。「解雇」とすべき所を「雇 用」に、「保険者」が「被保険者」に、「賃金」が「貸金」になっているなど、基本的なミスが目立つ。
同社は今年1月から回収を始め、ホームページ上に正誤表を掲載している。別の出版社によると、参考書は専門知識を持つ第三者に内容をチェックさせるのが普通だが、同書はこうしたチェックがなかった。
真島氏は「確認がおろそかだった」とミスを認め、同社の花田俊裕編集長は「迷惑をかけて申し訳ない。交換や返金をするので知らせてほしい」としている。
恐ろしすぎるわ・・・ 215ヵ所って何だよ・・・ 正誤表を見比べて、正答を書き込むだけでも1週間くらいかかりそうだ。
しかし、これは真島氏を含めた執筆陣が全て悪いというものではないだろう。記事によると単純な誤字、脱字の類が大半なのだ・・・ そう、これはDTPオペレータの領分だ。
今回の事件は、“案の定”というほかない・・・
起こるべくして起こったのではないか・・・ という気がしてならない。
私は、自分のブログ「独学社労士合格1年1ヶ月」において、「間違いだらけの基本書選び」というエントリにおいて、真島本を批判したことがあった。当時はそこそこ人気のあったブログで、ネットにおいて社労士受験界の第一人者を攻撃するのは、正直迷いもあった。下手をすれば自分自身思わぬ反撃を受けないとも限らないからだ。
しかし、この「独学社労士合格1年1ヶ月」の、核心的部分であり、社労士試験に合格できる能力、知力が十分ありながら、「間違った基本書選び」をしたがために、試験に合格できないという方があきらかに酷いであろうと思い、勇気を出して書いた。かれこれ2年前の話だ。余談だが、簿記の時も、あまりに酷い誤植、計算間違いがいっぱいあった本を、書名、作者名、出版社名を挙げて批判したことがあった。そういうのは、草の根から批判していかなければならない。
本の内容や真島氏の人格、人間性を批判したかった訳ではない。DTP歴10年という私自身の経歴からして、あまりにも稚拙なタイポグラフィー、ページネーション、組版技術に憤ったのだ。ただ、文字を並べるだけ、図を差し込むだけ、語句を解説するだけで、読者に読ませようという技術と工夫に全く欠けている。はっきり言って、素人仕事なのだ。
要するに、経験と技術、信頼、相違工夫、腕、知識、理論を持った真のプロのオペレータを囲った制作会社を使わないで、パソコンがありますからDTPを始めます的な胡散臭い会社を、工賃が安いからというだけで使ったんだろうと思う。
校正も満足に出来ないような素人会社を使うことが著者の意志なのか、出版元の意思なのかは分からない。また、それでも、せめて誤字、脱字の類は校正するのが、発行責任者である真島氏の務めなのかもしれない・・・
「ああ、1年棒に振ってしまった・・・」と、言われる受験生が、最悪、試験の後から出てくるのを食い止めんがためにも、あえて緊急告知として『真島のわかる社労士』を再び批判させてもらった。著者、執筆陣、および出版社、DTP制作会社の猛省を望む所存である。
今回の私のブログを読んで、事件を初めてしった真島本の読者も、2~3人くらいいるかもしれない・・・ ガックリするんじゃない。今ならまだ間に合う。致命傷とはならない。返品なり返金なりしてもらって、気持ちを切り替えて受験に望もう!
ああ、せめて、社労士としてもDTPオペレータとしても優秀な(?)私に校正させてれば、こんなことにはならなかったのになあぁ・・・
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