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2009年4月30日 (木)

緊急告知:「真島のわかる社労士」をお使いのみなさんへ

先日、この不景気を反映して、某予備校がゴールデンウィーク中に「社労士」や「中小企業診断士」の講座を開けば、すぐに定員がいっぱいになったというニュースが流れた。このブログをご覧になさっている皆さんの中には、今年の社労士受験に向けて、独学で勉強をなさっている受験生の方もいらっしゃることと思う。今朝の読売新聞にとんでもない記事が掲載されていた。

全文を引用させてもらう。

 

参考書に間違い215か所!「真島のわかる社労士」を回収

住宅新報社(東京都港区)が出版した参考書「真島のわかる社労士 基本書 2009年版」で215か所もの間違いが見つかり、同社が回収作業を進めていることがわかった。

 昨年11月中旬以降、計9850部が出回ったが、半分近くの4657部が回収できておらず、8月の国家試験に向けて、間違いだらけの参考書が使われている可能性が高い。

 同社によると、資格試験向けに作られたこの本(918ページ)は、社会保険労務士(社労士)の真島伸一郎氏が編著者で、ほかに4人の社労士が執 筆。初版は1万2000部。塾でテキストとして使っていた真島氏自身が、12月初めに間違いの多さに気づき、出版社に申し出た。「解雇」とすべき所を「雇 用」に、「保険者」が「被保険者」に、「賃金」が「貸金」になっているなど、基本的なミスが目立つ。

 同社は今年1月から回収を始め、ホームページ上に正誤表を掲載している。別の出版社によると、参考書は専門知識を持つ第三者に内容をチェックさせるのが普通だが、同書はこうしたチェックがなかった。

 真島氏は「確認がおろそかだった」とミスを認め、同社の花田俊裕編集長は「迷惑をかけて申し訳ない。交換や返金をするので知らせてほしい」としている。

(2009年4月30日03時05分  読売新聞)
 

 
 
恐ろしすぎるわ・・・ 215ヵ所って何だよ・・・ 正誤表を見比べて、正答を書き込むだけでも1週間くらいかかりそうだ。

しかし、これは真島氏を含めた執筆陣が全て悪いというものではないだろう。記事によると単純な誤字、脱字の類が大半なのだ・・・ そう、これはDTPオペレータの領分だ。

 
 今回の事件は、“案の定”というほかない・・・
 起こるべくして起こったのではないか・・・ という気がしてならない。


私は、自分のブログ「独学社労士合格1年1ヶ月」において、「間違いだらけの基本書選び」というエントリにおいて、真島本を批判したことがあった。当時はそこそこ人気のあったブログで、ネットにおいて社労士受験界の第一人者を攻撃するのは、正直迷いもあった。下手をすれば自分自身思わぬ反撃を受けないとも限らないからだ。

しかし、この「独学社労士合格1年1ヶ月」の、核心的部分であり、社労士試験に合格できる能力、知力が十分ありながら、「間違った基本書選び」をしたがために、試験に合格できないという方があきらかに酷いであろうと思い、勇気を出して書いた。かれこれ2年前の話だ。余談だが、簿記の時も、あまりに酷い誤植、計算間違いがいっぱいあった本を、書名、作者名、出版社名を挙げて批判したことがあった。そういうのは、草の根から批判していかなければならない。
 
 
本の内容や真島氏の人格、人間性を批判したかった訳ではない。DTP歴10年という私自身の経歴からして、あまりにも稚拙なタイポグラフィー、ページネーション、組版技術に憤ったのだ。ただ、文字を並べるだけ、図を差し込むだけ、語句を解説するだけで、読者に読ませようという技術と工夫に全く欠けている。はっきり言って、素人仕事なのだ。

要するに、経験と技術、信頼、相違工夫、腕、知識、理論を持った真のプロのオペレータを囲った制作会社を使わないで、パソコンがありますからDTPを始めます的な胡散臭い会社を、工賃が安いからというだけで使ったんだろうと思う。
 
校正も満足に出来ないような素人会社を使うことが著者の意志なのか、出版元の意思なのかは分からない。また、それでも、せめて誤字、脱字の類は校正するのが、発行責任者である真島氏の務めなのかもしれない・・・
 

「ああ、1年棒に振ってしまった・・・」
と、言われる受験生が、最悪、試験の後から出てくるのを食い止めんがためにも、あえて緊急告知として『真島のわかる社労士』を再び批判させてもらった。著者、執筆陣、および出版社、DTP制作会社の猛省を望む所存である。

今回の私のブログを読んで、事件を初めてしった真島本の読者も、2~3人くらいいるかもしれない・・・ ガックリするんじゃない。今ならまだ間に合う。致命傷とはならない。返品なり返金なりしてもらって、気持ちを切り替えて受験に望もう!


ああ、せめて、社労士としてもDTPオペレータとしても優秀な(?)私に校正させてれば、こんなことにはならなかったのになあぁ・・・

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2009年4月26日 (日)

転職&職業訓練 最終話 その時は唐突に訪れた

・・・つづき

面接はすでに1時間を過ぎようかという長時間なものだった・・・

『・・・まあ、あなたを雇うか、雇わないか、一番の問題は、つまるところ、私たちと気が合うかどうか・・・なんだよなぁ・・・』

答えようのない質問に二の句が告げられずにいた・・・

『けど、まあ、あなたに決めますよ。』

え・・・!?

『一応、あなたを採用するということで内定を出します。まだ何件か面接の予定があるので、正式な発表は水曜日に連絡いたしますが、そのつもりでいてください。』

『ホント、良かったわねぇ。ギリギリだったのよ。昨日の午後6時にあなたからの手紙が届いて、私たち明日も、明後日も顧客回りがあるし、ちょうど今日しか空いてなかったのよ。今日面接できなければ、いつ面接できたか分からないわねぇ・・・』

何がギリギリなのか、よく分からない・・・ え? いや、俺は、いや、私は、社労士事務所に採用が決まったということなのか? 面接の段階で?

この半年間、凄まじい苦労を伴って、一喜一憂し、落胆を味わされ続けてきた。希望と絶望が交錯する、何をやっても喜べない、嬉しくない、楽しめない、面白くない、落ち着かない、安らげない、休まらない、そんな毎日だった・・・ それが、こんな一瞬でひっくり返るのか・・・ こんなにも唐突に一瞬で決まるものなのか・・・ まるでWBCの決勝、最後の最後10回表でようやくヒットを打ってヒーローになったイチローの気分だ。

 

事務所を後にして、駅に向かうまでの途中に3回ほど軽くガッツポーズをした・・・

 

3日後の水曜日、電話がかかってきた。

『もしもし、○○事務所の○○ですが・・・』
『はい。シャチです・・・』

『あなたは私と気が合わないのかもしれませんが・・・』

一瞬、凍り付いた。まさか、ここにきて逆転有罪なのか・・・?! 二の句が告げられず、数秒の間が空く・・・

『ともかく、あなたを採用することにいたします。当事務所で働いていただけますか?』

『あ、あ、ありがとうございます。もちろんです。』

『そういうわけで、もう、ハローワークの募集も打ち切りますから・・・ で、いつから働いていただけるかということですが・・・』

 

こうして、私のこの半年間のワインディングロードに終止符が打たれることとなった。私の半年間の無職期間にピリオドが打たれることになった・・・

 

某都内の社労士法人で職業訓練の実習をしたときに、20代の小娘にアゴで使われ、失敗をして、叱られて、悔しくまた情けない思いをしたこともあった。そんな三十代後半、士業はもとい、人事、総務、経理、事務に全く未経験で全くどうしようもないはずの男が、この100年に1度という極悪の就職難の時代に、社会保険労務士へと続く道が開かれることとなった。

 

私と同じような環境、境遇の人は希望を持って欲しい

決め手となったその最たる要因の一つは、やはり『社会保険労務士資格』であることは疑いようがない。後で聞かされたが、応募してきた半数近くの求人は無資格者だったということだ。資格よりも『実務経験』といわれることがやはり確かだが、一方で、『資格』を持ってない実務経験もない人よりも確実に有利だろう。

確かに社労士資格はくら勉強しても、どうしても、運が左右してしまうので、万人にはオススメできない。勉強しろといっても、その期間全てが、無駄になってしまうかもしれない・・・ しかし、30代後半男性で、無経験の身でも、こういう再就職の道があったことは事実でなのだ。また、この事務所の所長夫婦2人はどちらも30年選手のベテランで、それほど実務経験にはこだわらず、一方で、最近の社労士法知識を持った人間を必要としていた点が幸いしたのかもしれない。

いずれにせよ、たとえそうであったとしても、私以上に能力があり、実務経験があり、コミュニケーション力が高く、気さくで、人当たりが良く、今回の求人に適していた人材は遙かに多いであろうことは疑いようがない。今回この事務所に応募した人たちの中にも、そういう人材もいたことと思う。それでいて、なぜ、私が採用されたのかというと、それはもう、『運とタイミング』の世界であったとしか言いようがない。何が良くて採用になったのか、さっぱり分からない。ともかく、すべてが上手くいったのだろう・・・ そう思う一方で、私以上に能力、コミュニケーション力がある人は、もっと簡単に就職できたのかもしれない・・・ とも思う。

今、振り返ってみても、給与面、通勤距離、業務内容等、全ての面において、これ以上の求人は過去にはなかった。私が現在のこの職を得たことに対しては、ジグソパズルのピースが当てはまるがごとく、全てにおいてピッタリと当てはまった。今のこの職を得るがために、過去の求人にはことごとく嫌われたのでは・・・? と、さえ思えてくる。言い換えるなら、それはまさに、神の采配としか言いようがない。

 

その連絡を受け取って、暫く、居ても立ってもいられず、地元の市役所のハロワの出張所を訪れた。12時50分くらいに赴いた。この時間帯は、こちらも、相手も昼休みということで、検索は可能なのだが、紹介は一時休止されている時間帯だ。職員の皆様方は、すでに1時からの紹介、相談作業の準備をされていた。

『・・・就職の相談ですか? 紹介ですか? それならこの用紙に・・・』
『あ、はい。実はそう言うわけではありません。おかげ様で、たった今、就職の内定の返事を頂きました。こちらには何度も訪れ、大変お世話になりました。それを申し上げたいと思いまして・・・』

爺さん、兄ちゃん、女、3人いる職員の手がパタっと止まって、私を注視する。

『ああ、職業訓練に行っておられた・・・ 社労士の資格をお持ちの・・・』

爺さん職員じゃない、若いヤリ手の職員さんが、これまで1~2回くらいしか話したこともないのに、しっかりと覚えていて下さっていた

『すいません。お仕事のお邪魔かとも思ったのですが・・・ 一言お礼を申し上げたくて・・・』

『いえ。そんなことはありませんよ。こちらとしても、大変励みになります。就職が決まられて本当に良かったですね。』

『はい。10回以上面接しました。もう、ダメかと思いました。ホント有り難うございました・・・』

この世の中、ドラマや映画以外に、これほど感動できる風景はあっただろうか・・・ 私の人生のうちで、あっただろうか・・・ マジで泣きそうになりました。このブログを書いていても泣けてきます。むしろ社労士試験の合格よりも感動したかもしれない・・・ そして、そのとき、初めて就職が決まったのだという実感が沸いてきました

 

それから、しばらくは、出社までの期間は、自転車でフラフラ、ブラブラして、過ぎゆく春を惜しみつつ、もう二度と無い・・・(ようにしたい)・・・無職期間を惜しみつつ、花見などをして過ごしました。

桜の花びらが散る季節は、だれもが美しいと思う・・・のだが、忙しさの余り、つい、2,3週間前がその季節であったことを、今の人は忘れてしまう・・・ 儚い切ないものだからこそ、桜は美しいのだ。この季節が素晴らしいものであったことを、少しでも長く、心にとどめておきたい・・・

 
 

この長いようで短かいようで長かった、半年間の『転職&職業訓練』シリーズは今回で終了となります。これまで応援していただいてどうも有り難うございました。そして、近いうちに改めて『社労士補助編』として再スタートいたします。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

最後に、この無職期間中、学校に向かう電車の中で読んだいた読売新聞記事の中で、印象に残っている言葉をここに書いておきます。

 

2009年2月11日(水)読売新聞朝刊、「はたらく」より禅僧の言葉

 

『人の幸せは四つ。
 愛され、褒められ、役に立ち、必要とされること・・・
 ・・・働くことで、少なくとも三つ手に入るんだよ。』

 

さすが、坊さんは、上手いこと言いますw

 

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2009年4月25日 (土)

転職&職業訓練 日曜も面接する

土曜日、今週は職業訓練校をクビになってから(修了ですw)、すでに都合5件の応募をしてすでに2件も面接した。なんだか満足して、夕食にと、どん兵衛の廉価版のようなカップそばにお湯を入れた。待ってる5分の間に家電がかかってきた。例のハロワの市役所出張所で電話口で遠いから・・・と、断られそうになった社労士の求人だ。都内ではないのだけど、履歴書の備考欄に『電車で○○駅から○○駅まで25分の距離です。』と書いておいたのが功を奏したのか・・・

実際ヤホーの路線情報で調べたらそれほどの近さだった。ここから新宿まで45分、渋谷まで1時間かかることを考えれば、圧倒的に許容範囲だ。しかも都心へ向かう電車のようにラッシュもそれほど酷いということもないだろう・・・

一度面接に来て欲しいとのことだった。

『明日はどうですか?』
『え? 明日は日曜日ですがよろしいのですか・・・?』
『われわれの仕事は土日が休みだからその方が都合がいいんだよ・・・。』

まあ、零細、中小、個人事務所は、みんなそういうものだろう・・・。面接はたいてい6時過ぎとかだ・・・。ともあれ、自分自身が土日に働かされるのは嫌だなぁ・・・などと考えながら、現在は毎日が日曜日、祝日の身であることを思い直した。

『なるほど! そうですね。分かりました。明日お伺いいたします。』

 

完全に伸びたどん兵衛廉価版を食いながら小さくガッツポーズ。

翌日、車中の人となって、その事務所へ向かった。隣の県とはいえ、私の居住地が都内でも外れの方にあるのが功を奏して、隣の隣の隣の市くらいのところだ。その事務所は閑静な住宅街のマンションの1室だった。

『はじめまして。シャチと申します。よろしくお願いします。』

ニコニコフェイスで挨拶。何はなくとも、いつもニコニコしておけ。ほどなく応接室に通され、面接が始まった。そこは私の親の世代・・・いわゆる団塊世代くらいの夫婦が二人でやっている事務所で、ご夫婦である二人と面接となった。毎回、毎回だが、社労士を志した志望と、前職を辞した理由と聞かれる。

『事業主と労働者の間に立って、お互いの共存共栄のために陰日向無く尽力を尽くす、社労士という仕事に魅力を感じました。どちらか一方の立場に立っても、事業の経営は上手くいきません。どちらかの側に立って特化するのでなく、事業主の利益になるように動きつつ、労働者の意見を聞き入れて調製し、お互いが気持ちよく、喜んで仕事ができるように間を取り持つことが、会社経営、企業経営の鍵となるかと思います。』

これは、公共職業訓練を受けていた予備校で、その時期たまたま、社労士の実務講座というものを行っていたのだが、100%そのときの講師の社労士先生の受け売りだ。なるほどと感心させられる。結局、お金がもったいなくて(全部で5~6万円。1講座1万円くらいから)この実務講座は受けず終いだったが、社労士ネットワークの構築という側面からも、今でも受けておけば良かったと思う。

『・・・確かにこの不況で業績が立ち行かなくなった面もございますが、事業を成長させるには・・・ 発展させるには・・・ 立て直すには・・・ そういう側面から経営に参画すべく、コンサルティング業でもある社労士の仕事に興味を持ちました。ただ、私の意見を聞いてはくれるのですが、実行されることはありませんでした・・・』

前職を辞した理由を聞かれ、『不況で・・・ 業績が悪化して・・・ 給料が激減して・・・』と、たとえそうであっても、マイナス面をあまり強調するのはよくないと思う。事務所に貧乏神がやってきそうでいい気がしないもんね・・・。

『これまで、残業、残業の毎日でしたが、ほとんどそういうこともなくなり、自分自身の時間が大幅に出来たということもあって、社労士の勉強を始めました。最初は会社の就業規則や労働契約、労働条件等に疑問を持っていた側面も確かにあります・・・。』

 

『ここには、税理士業に興味があるみたいに書かれていますが、社労士1本で行くつもりはないのですか?』

やっちまったか・・・? これまで、社労士事務所の面接は7~8件くらい行っただろうか・・・。いつもいいところまで行っているような感触はあるのだが、なんか、最後の最後で躓いてしまっていた。自分自身は“それ”が良かれと思っていても、相手には“それ”が気にくわないということもある。しかし、だからと言って、そこでくじけていてはいけない。上手く切り返せればいいのだ。タイトロープを渡っていけ!

『はい。社労士として独立したいというのが本来の志望ですが、このままでは本来のスタートラインにすら立てずに終わってしまうことになります。これまで10件ほど面接を受けましたが、全て空振りに終わっています。士業で身を立てたいという気持ちは変わりませんので、社労士事務所に就職することがかなわないなら、税理士事務所ででも働きたいと思っています。そのために職業訓練も受けててきましたし・・・』

『非常に優秀な方のようですが、なぜ、そんなに面接を受けても採用に至らなかったのでしょうか?』

切り返せ~ 切り返せ~

『はい。一つにこの不況と就職難で、一つの募集に対して求人が殺到してしまうことがあります。都内ですが、1人の募集に40人くらいが応募していると聞かされたこともありました。二つ目には、私の年齢ということもあるかと思います。転職するには少し遅すぎたのかもしれません。』

『ふ~ん。都内はそうなんだ・・・? ウチはまだ3人目だけどなぁ。』

そりゃそうだろう。求人票が出てから2日目に紹介して貰ったんだから。

『でも、あなたくらいの年でこの道に入るのが一番理想なのよ。20代のうちは相手の経営者に信用してもらえないし、話を聞いて貰えません。40代から新しくこの世界に入ってきても少し遅すぎる嫌いがありますし・・・』

ダブル所長のうちの一人のご夫婦の奥さんが相の手を入れてくれる。ナイスフォローだ!

『しかし、本当はアルバイトでも何でもしながら、とりあえず自分で独立してしまうのが一番の近道なのよ。このごろの若い子たちは、みんなそうやってこの世界に入ってくるのよ。』

なるほど・・・ そうなのかもしれない。3番目か4番目かの面接で受けた、最左翼の社労士の先生もそんなことを言っていた・・・

『そうやって、1年に1件、2年目に2件と、顧客をつかんでいって、私たちくらいの年になってようやく軌道に乗っていけるの・・・』

『確かにそうだとも思います。しかし、私は企業の人事、総務で働いた経験がありません。このまま独立しても分からないことだらけです。可能性があるうちは、社労士事務所へ入って仕事を学びつつ働かせていただきたいと思いました。』

いろいろあると思うが、やっぱり、これが一番現実的なのではないのか・・・ 社労士事務所で○年学んで独立というのと、資格を取ったから独立しました・・・というのとでは信用度も全く違うだろう。

『しかし、もし社労士事務所に就職できないのであれば、いずれは、そういう独立の方法も検討せざるは得ないかと思います。いずれにせよ、もう前職には戻れませんし、社労士の道で身を立てていくしかないと思っています。』


『この1月間の実習といういのは・・・?』

『はい。確かに1月間という短い期間では、社労士業務を経験したとは全くいえないであろうことは重々承知しています。しかし、1月とはいえ、書類手続をやらせていただいたり、官公庁へ出向かせてもらったことは大変勉強になりました。』 

職場実習へ行ったことも、税理士事務所でそれが無意味だろと言われたことも、ここにきてプラスに転じている。

 
『・・・まあ、あなたを雇うか、雇わないか、一番の問題は、つまるところ、私たちと気が合うかどうか・・・なんだよなぁ・・・』

来たよ。最悪の質問・・・ ここまで頑張って受け答えしてきたのに、何とも答えようのない質問。結局、“生殺与奪の権限”は、完全に向こうが握っているのだ。雇うも雇わないも相手の自由なのだ。確かに、国籍、信条、社会的身分、年齢、性別、その他、募集要項で差別をするのは法律上禁止されている。しかし、こと“採用”は完全に自由なのだ。その人を雇う雇わないのは相手の自由。その人の血液型や星座で雇う雇わないを決めてもいいのだ。雇いたくないのなら、適当な理由をでっちあげれば良いのだ。

 

この答えに正当はあるのか・・・

 

・・・つづく

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2009年4月23日 (木)

転職&職業訓練 税理士事務所へ面接に行く

家に帰ってきて、気分が乗らないが社労士事務所へ出す履歴書を書いていると、2日前に応募した税理士事務所から電話が入り、明日面接に来て下さいとのこと。

 

翌日、本当に近所だったの歩いて出かけていった。春の陽気が眠気すら誘う麗らかな昼下がり、小川沿いの道を歩いていった。小川といっても、何の子供の遊び場も施設もない我が町のこと・・・ 玉川上水から流れる水を利用して人工的に用水路みたいな川を作った。よく近所の子供がザリガニを探したりしている。100%溺れて死ぬことはない深さだ。水も結構綺麗でホタルの養殖なんか取り組んでいる。飛んでるの見たことないが・・・

はぁるのぉ~ おがぁわぁの~鼻歌も混じりで歩いていった。桜吹雪が水面を彩り、幻想的な雰囲気を醸している。これから面接に行くのでなければ、一句詠みたい気分だ。

 

ほどなく、10分くらいでついた。税理士事務所がある場所とは別のマンションの一室に通され、そこが住居件所長室となっているようだ。初老の紳士がそこの所長だった。イヤミを老けさせた感じをイメージして欲しい。ぶっちゃけ、トニー谷・・・ お茶を出され、面接スタート

前職を辞めた訳や、社労士を志した理由だとか、もう100ぺんくらい話したマイオリジナルストーリーを聞かれ、立て板に水のごとく説明していった。職業訓練で、税務、税法もほんの少し学び、現在簿記論を学習中であることも語った。

 

『・・・で。実務経験はあるの?』

唐突に聞かれる。

『あ、はい。都内にある社労士法人で1月間だけですが、実習という形で働かせていただきました。』
『そんなの実務経験とは言わないよね?』

絶句してしまった。

『この世界、実務経験っていうのは、最低でも3年以上。5年はないと意味ないんだよ。なぜだか分かる?』
『・・・』
『だって確定申告って年に1度でしょ?』
『・・・』

『あなたがこの事務所に入って何ができるのかなぁ?』
『・・・』
『求人票に「要経験者」って書いてあったよねぇ?』

(※実際には「経験あれば尚可」と書かれてあった。)
 
 
実際、家の近所にあったから、ほんの軽い気持ちで応募したところが無かったとは言いがたい。交通費もかからないし・・・ ダメ元だった・・・ また、この先生は税理士だけじゃく、社労士もやっておられるといことで、その点に関して甘えがあったのも事実だ。

『私も履歴書、職務経歴書に実務経験は1ヵ月しかありませんと、明記書しましたが、逆にお伺いしたいのですが、それではなぜ面接をしてくださっているのですか?』

『え? ・・・・い、いや経験もない方がウチに面接に来て、何ができるの?と聞かれて、何と答えるのかに興味があったんだよ・・・実は・・・』
 
  
なんだソリャ? ・・・それが本当に本音なら、マジ、暇人なのか・・・
 
 
なんか、もう、どうでも良くなってきた・・・

 
 

それにしても、いったいこの苦行はいつまで続くものだろうか・・・

 

その後、なんとなく、すぐに家に帰る気分にもなれず、ぶらぶらと、あたりを散歩しつつ、花見と洒落込んでみた。穏やかな木漏れ日のかな、舞い散る桜吹雪と、それを映す水面・・・ 日本人は、この季節が素晴らしいものであるということを昔からよく知っている・・・ しかし、2,3週間後には、2,3週間前がこの季節であったいうことを早速忘れてしまうものなのだ。

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2009年4月21日 (火)

職&職業訓練 久しぶりに地元の市役所&ハロワ出張所へ行く2

・・・つづき

そのあと、私の居住地の市役所の5階に併設されているハロワの出張所に行ってきた。

こういうのが市役所にあると、大変便利ですよね・・・ 混んでると言っても、一般のハロワほどではない。そもそも、4月の頭にハロワが大変混んだ のは、3月一杯の年度末で離職した失業者がこぞって離職の手続に押しかけていることが一因である。せっかくハロワまで来たのだから、求人検索もしたいし、 なんだったら紹介の一つも受けたいのが人情だ。

このハロワの出張所は、そういう適用関係の手続の機能は一切なく、求人検索機が5台と紹介窓口が3つあるだけなのだ。求人はあらかじめ、ネットで調べたものの整理番号を手帳に控えておいた。

 

ほどなく紹介手続の自分の番が回ってきた。

 

『いやあ、久しぶりだね。最近見なかったけどどうしたの?』

なんと、お爺さんの職員は私のことを覚えていてくれた。こういう人の輪が大切なんだよな・・・

ハロワも含めて、こういう施設の職員さんは、身分的には公務員ではあるが、正社員でない方が多い。私自身、社労士関係の求人を死ぬほど検索してきたから、よく知ってるが、みんな契約期間3ヵ月~1年くらいで雇われている契約社員なのだ。継続して雇用され続ける保証はどこにもなく、明日は我が身がハロワに通わされる身・・・ そう言う意味では派遣工や期間工と立場的は全く同じなのだ。給料的にも時給なら900円~多くて1,600円。月収にして15万円~25万円といったところだろう。決して高給取りではなく、安定しているわけではない。このご時世、ハロワだけでなく、市役所や社会保険事務所、年金相談、助成金相談、そういうところの職員は皆そうだ。

そして、このご時世だから、そんな職員さんたちに無礼をはたらく人や、怒鳴り込んだりする人もいるだろう。youtubeでそういう動画をみたことがある。しかし、絶対文句や悪口は言っちゃいけないのだ。

『あ、いえ、実は職業訓練に通ってまして、先月まで・・・ 』
『ああ、そうか。そういえばそんなことを言ってたよねえ・・・』
『で、今日は? 紹介?』
『はい。お願いします。』
『就職活動、再開かい?』
『いえ、訓練期間中もずっと就活してました。もう、10回ほど面接行きましたよ。』

 

軽く世間話を交わしながら、求人の相手先に電話を入れてくれる。まずは『社会保険手続、給与計算の仕事への派遣』という求人だ。募集要件は満たしている感じだが、なんとか面接まで行けますかね? と尋ねると、それを実現するのが我々の仕事だからハハハ。と安請け合いしてくれた。

『シャチさんという方が今窓口に見えられているんですが・・・ええ・・・はい。社会保険労務士の資格をお持ちの方です・・・』
『(簿記、簿記。日商簿記2級も持ってるって言って)』
『簿記の2級もお持ちの方です・・・え・・・代われ?』

私に電話に出ろということらしい。

『もしもし、お電話代わりました。シャチと申します。よろしくお願いします。』
『もしもし。私○○派遣会社の××です。・・・で、シャチさんは給与計算の経験はおありなんですか?』
『いえ。実務ではありません。』
『じゃあ、無理ですよ。ウチは人材派遣会社なんだから・・・ 即戦力がない人は雇えませんよ・・・ 職員の人に替わってくれる・・・?』

 

・・・私も職員も、2人ともドン引きしてしまった・・・ しかし爺さんを責める気は毛頭ない。それなら、『未経験者不可』って求人票に書いとけよ。

 

気を取り直して次。

社会保険労務士の個人事務所だ。実は東京都内ではなく、隣接する県である。東京都というのは、細長い長方形みたいな形をしており、私が現在住んでいる多摩地方はそのかなり端の方なので、都心へと向かうよりも、上下のの“県”へ行った方がむしろ近いような場所もあるのだ。求人票には『選考方法:書類選考』とは書かれておらず『選考方法:面接』とだけ書かれていた。小さい個人事務所にはありがちだ・・・ 『これはすぐに面接してくれるよ・・・』とまた、爺さんは安請け合いしてくれた。

『もしもし。私、ハローワーク○○市出張所の職員ですが、今窓口に求人の件でみられた方がいらっしゃいまして・・・ 求人担当の方はいらっしゃい・・・ はあ、はあ、東京です。そうですね・・・ 確かに結構距離がありますよね・・・』

(じぃじ~~~~~ィ!! 結構距離があるじゃねぇよ! そこは嘘でも、「意外と近いんですよぉ」と行ってくれよ~~~~!!!!) ※心の声

あやうく、電話口で断られそうだったが、慌ててジジイになんとか説明して、電話口で、それほど遠くないということを説明してもらって、

爺:『じゃあ、「一度書類を送ってみてよ・・・」 だって! ヨカッタね?』

ということになった。おいおい、『選考方法:面接』じゃなかったのかよ・・・ こんなの体よく断る口実だろ・・・ 送る前からもうダメっぽい。もうダメっぽい。しくじった。しくじった・・・ ちゃんとしたハロワに行くべきだった・・・ キレ者のお兄さん職員に頼むべきだった・・・ もう、一人だけドン引きだ・・・

 

ジジイ、マジ使えねえ・・・ 全く・・・ 動画の人の気持ちがよく分かった・・・_| ̄|○

 
 

帰りしな、市役所の窓からふと外を見れば、快晴の空の下に見事な白冨士が佇んでいた。天気とタイミングがよければ、都内からでも富士山が見えるのだ。


 

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2009年4月20日 (月)

転職&職業訓練 久しぶりに地元の市役所&ハロワ出張所へ行く

次の日、市役所へ行った。

一つに、年金の免除申請をするのと、税金(住民税)を分割にしてもらいに行くためだ。

 

ここで、自己都合、会社都合にかかわらず、ひとたびサラリーマンという組織から離れると、どれだけ余計なお金が請求されることになるか、書きたいと思う。

 

私はサラリーマン時代は年収にして400万円~450万円ほど稼いでいた。そういう平均的なサラリーマンがひとたび無職に転ずると、

 

・国民年金 約1万5千円(毎月)
・国民健康保険 約2万円

 これは毎月というわけではなく、年10回くらいに分割して納める。ちなみに、任意継続被保険者(※健康保険を任意で継続することができるシステム)にすると毎月約2万4、5千円。独り者なので任継にする利点は全くない(被扶養者がいない)。
・住民税が半年分で約15万円(半年分)!

 
これを背負わされることになる。サラリーマンだったころには全く意識していなかったことだ。無駄に年収が多い人間は、無職になってから襲ってくるハイエナ達も実に強力なのだ。まるで、種もみ老人に群がるモヒカンどもだ。

 

普通の人なら、せっぱつまったら、国民年金保険料や国民健康保険料はガン無視する人もいるだろう。中には社労士先生の中にも未払いの人もいると聞く。以前には年金保険料を納めましょうというCMに出ていたタレントや、他人の未納を批判していた民主党議員が過去に未納時期があって、大きく批判されたことがあった。このご時世、無視してしまっていては、将来的に社労士としての自分の経歴に致命的な傷となる可能性がある。それが恐くてこれまでは真面目に払っていた。

しかし、もう、この先いつまで無職が続くのか、いくらお金が必要になるのか、全く見通しが立たない。とりあえず、免除できるものなら、免除してもらいたい・・・ 最近になって『失業者は免除申請をすることができる』ということに気がついた。念のためにもらってきた『国民年金だより』にもはっきりと書いてある。

しかし、よくよく窓口で話を聞いてみれば、失業者は『免除申請』は出来るが、しかし、それが通るかどうかは分からない・・・ということらしい。『私の場合は通りますか?』と聞いても『分からない』の一点張り。市役所の窓口は所詮、加入と喪失の手続を請け負ってるだけにすぎない。それが分かりすぎるだけに逆につらい。文句の一つも言えない・・・ 詰まるところは、自分で社会保険事務所へ行って聞いてくれということだろう。結局は『前年の所得が・・・』という社労士の受験の時に無理矢理記憶したあの条文と数字が活きるのだろうか・・・ 暇だけは十分あるので、後学のために本当に社会保険事務所へ行ってみてもよかったのだが、ともかく、ここで申請だけは済ませた。

 

その後、納税課に行って、分割にしてくれと頼みに行ってきた。グチグチ文句は言われたが、結局は認めてくれた。認めようが認めまいが、市役所の職員の懐が痛むことは永遠にない訳であるし、こちらが『それじゃあ、払わないよ』と開き直ったところで、暴力や脅迫に訴えるような真似をすることも永遠にない。お互い妥協せざるを得ないところだろう・・・ 『ただ、年14.6%の利子が付きますよ・・・』と・・・

来たよ・・・

社労士受験のとき100回くらい出てきたあの14.6%という数字は、税金でも有効らしい。ということは、元本を払い終わってもさらに4~5万くらいは余計に払わないといけない計算なのか・・・ 無法な気もするが、お役所が決めた利率である以上、グレーゾーン金利を軽く下回ってるんだろう。なるべく早く就職して、一括で納めたい・・・

 

そのあと、私の居住地の市役所に併設されているハロワの出張所に行ってきた。

 

・・・つづく

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2009年4月19日 (日)

転職&職業訓練 パートでは厳しい・・・

明けて4月1日、朝から某立川市にある某社労士事務所のパートの面接に行ってきた。スクーターをで20分くらいのところだ。昨日すでに下見を済ませたところだ。挨拶をして、現れた所長は自分と同い年くらいか、少し年上の好青年という感じの方だった。ここへ来る前にHPをチラっと見たが、某東京のトップ2のエリート私立大の卒業生らしい。

会議室件応接室のような所へ通され、一通り仕事を辞めた訳だとか、社労士を志した理由だとか、これまでも繰り返したこ同じようなことを根掘り葉掘り聞かれた。向こうにとっては私という人間を知る唯一初めての機会であるが、こちらはもう何回も何回も繰り返していることなので、正直この作業は飽きてきてる。しかも、いつも結局『お断り』という形で全否定されることになる私の人格なので、それを他人に話すことに自信がもてなくなりつつあるのも事実である。

 

仕事の内容は社労士業務というより、給与計算がメインとなるということだった。背に腹はドントチェンジングである。給与計算はやったことがありあせんが、数字には強いです。簿記2級と多少は税務の知識も有りますとアピールし、電卓は左手で打てます、Excelはマクロレベルで使えますとアピールする・・・

パートということに依存はなかったのだが、是非、フルタイムで働かせて欲しいというと、それは無理、週3回か4回、1日6時間程度をお願いしたいということだった。それでは、副業・・・他にも掛け持ちでアルバイトをさせていただきたいのですが・・・副業は禁止ですか?と聞くと、『そんなの当然でしょ・・・』と鼻で笑われてしまった。今日び、日産ですら、社員の副業を解禁しているというのに・・・ だいたい、社員が夜に水商売をやってたとして、把握できたりするのだろうか。100%無理だろう。

通勤手段として、私はここへスクーターで通いたいのですが・・・ というと、『マイカー通勤は認めてないから・・・』

それなら、30分ほどかかるが自転車で通っても良かったのだが、『通勤費は普通に出してくれますよね?』と聞くと、『それはかまいませんが、定期のコピーを提出していただくことになりますが・・・』 と・・・

次から次へと齟齬が出てきてしまう。極めつけは、

『将来は独立を目指しているので、出来れば営業活動なども行いたいのですが・・・』
『それは、そんなに簡単なものじゃないですよ・・・?』
『はい。しかし、それが出来なければ、独立も不可能ですから・・・』
『なるほど。ちなみに、独立は、何年くらいを目処にされていますか?』
『はい。だいたい、5年~10年です。』

と答えた。そもそも、その5年~10年で税理士資格を取ることが一つの目標である・・・

『長っ!!』

なぜか、そこで爆笑していた。この質問もよく聞かれる。よく言われることだが、そもそも独立を希望しているなら、就職なんかするな・・・と。即独立してしまえ!と。どう考えても、仕事を覚えることができ、給料がもらえるなら、就職の方がずっと良い気がするが、その辺はいまだ謎である。それとも、なにか新聞配達やコンビニ店員のバイトをやりながらでも、独立してしまった方が良いのだろうか・・・

 

しかし、仮に私がここへパートとして雇われたとして、ひと月の収入は約10万円程度になってしまう計算だ。それでは、家賃を払って光熱費を払って、電話代と国民年金、国民健康保険、住民税を払って、エンゲル係数を0に抑えたとしても、とても生活していけない。絶対的に他にバイトをしてはいけない・・・ 事実上無理であろう。それでも、無職でブラブラしているよりは100倍マシなのか・・・? こちらから断った方がよいのか・・・? 結局、向こうも暇を持て余した主婦だとか、家計の助けになるような仕事をしたい程度の女性、税法でいうところの控除内で働ける方を欲している感じであった。社労士的には合法的な上手い求人のかけ方だと言えるのかもしれない・・・ それでは2週間ほどお時間を頂いて、連絡がない場合は不採用となります・・・という煮え切らない締めの言葉でここを後にした。

 

すこしエリート的な所はあるが、私の話を熱心に聞いて下さる方だったので、悪い印象は持たなかった。社労士の先生全般に言えることだが、人心掌握実に長けてるので、いい印象しか残させない。その辺、前回の人材派遣の面接官とは違う。そういう部分も見習わなければ・・・

 

家に帰って、今週頭に入ってきた新聞の求人広告に出す用の履歴書を書いてこの日は過ごした。

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2009年4月18日 (土)

転職&職業訓練 晴れて無職が一匹

職業訓練の修了式の帰り、私の地元の、いわゆる“管轄”ハロワには午後1時頃に到着した。最後の失業保険の給付手続は、30分くらいで終わった。その後、求人検索の端末を用いて2件の求人票を印刷し、紹介窓口に並ぶこと15分、自分の番が回ってきた。

今日、3月31日はまだそれほどハロワは混んではいなかった。2、3人待ちというレベル。求人票はあらかじめ自宅のパソコンで検索しておいたものである。1件はここ、立川市にある社労士事務所のパート、もう1件は私の居住地のある地元の税理士事務所の正社員の求人。この税理士事務所は社労士業務も行っているとのことであった。

その2件について、ハロワの職員に連絡を取ってもらったら、社労士事務所のパートは履歴書、職務経歴書を持って、即、明日面接にきてくれとのことだった。もう1件は求人票に「要経験者」となっていたのだが、かくいう私は「1月間の社労士事務所勤務」という経験がある。一応そのように伝えて、それでも書類を応募させていただいてよろしいですか? とおたずねしたら「かまいませんよ」ということだったので、書類送付させてもらった。だが、これは後にとんでもないことになる・・・

 

午後2時にはハロワを後にした。まあ、もう慣れっこなのでハロワで無駄に時間を潰すこともなくなっている

 

明日面接に来てくれといった、社労士事務所がここのハロワのごく近所にあるということに気づき、そのままぶらぶらと歩いて場所を確認することにした。ハロワ近くの交番でだいたいの場所を教えてもらい、5分ほど歩くと、すぐに見つかった。ここだったら、ハロワにも近いし、社会保険事務所や税務署なんかも、歩いて行ける距離だろうな・・・ そんなことを考えつつ、そのまま、何をするわけでもなく、多摩モノレールに乗って帰ってきた。

余談だが、モノレールの一番前の席は、運転室を通り越して前方が丸見えとなって、ちょっとしたアトラクション気分だ。子供は大層、喜ぶだろうなぁ・・・ 大人は恥ずかしくて座れないが・・・

地元の駅にたどり着いた頃には午後3時を回っていたが、非常にすがすがしい気分で一杯だった。ああ、何をする出もなく、これで明日からは完全に自由人なのだ・・・ よっぽど朝の通勤ラッシュが堪えていた・・・ とはいえ、もう1件面接の予定が入ったし、1件は書類送付の許可が出た。ハロワの求人に関しては、私は書類送付の許可が出さえすれば、ほぼ100%面接に辿り着かせる書類を書く技術がある・・・ 就職活動も順調といえなくもない。

昼飯用の総菜パンを駅前のスーパーで1個120円ほどで購入した。地元価格の物価の安さにはほんと助かる・・・ 都心だと、1個200円は下らないだろう・・・ 10円20円の世界で生活してると、その差が大きい・・・ そのまま地元の税理士事務所へと、こちらも下見に行ってきた。気づかなかったが、自宅のほぼ近所で、自転車で5分くらいのところだった・・・ ここだったら、たとえ夜が遅くなって、終電がなくなっても、そもそも電車を使わないし、昼食は自宅へ取りに帰れるなぁ・・・ この辺は土地勘もアリアリだし・・・ ここで働きたいなぁ・・・

アパートに帰ってきて、新聞広告の日曜版の求人を見ていたら、所沢に会計事務所の求人と、国分寺にあるハロワのようなところ(ぶっちゃけ仕事センター)の事務の求人を見つけた。この2件も応募してみよう・・・

前途は洋々だ。不安と不審で落ち込んだり、変に気に病んだりしないところが、私のいいところといえば、いいところだ。関西人なので根が楽観主義者なのだ。

遅めの昼食を取り、履歴書の作成にとりかかった。酒を飲みながら・・・


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2009年4月17日 (金)

転職&職業訓練 職業訓練の修了式

いつもより1時間遅く目を覚ました。

職場実習の始業時間は朝9時からであったが、職業訓練校の修了式は朝10時からだ。たった1時間、されど1時間、それだけでずいぶんと余裕が感じられる。そして、いつもより1時間遅い西武新宿線の急行に乗車した。1時間遅いだけで、いくぶん車内の密度は薄まっている・・・

ほどなく、都内、某資格予備校に到着。これで、しばらくは、この大都会中の大都会のS区ともお別れとなるんだろうか・・・

 

 

ああ、もう、なにもかもが懐かしい・・・

 
 

9時30分に教室に入ると、まだ誰も来ていなかった。クラスのみんなは、既に就職先を決めて、もうここには来られなくなってしまっているのだろうか・・・

喫煙兼休憩ルームに移動する。毎朝ここでコーヒーを買って飲んだな・・・ 1日3、4杯は飲んだ。なんてブルジョアな生活だったんだろうか・・・ まさか、最終日まで就職が決まらず、修了式に出席することになるとは、夢にも思わなかった。思えば、入講式の日が 、この就職活動の初面接だったんだっけ・・・ あれから4ヵ月が瞬く間に過ぎてしまった。

ほどなく、クラスで極少数派のタバコを吸うAさんが現れた。Aさんはこの春小学生に進学する娘さんを持つお母さんだが、気さくで、よくいろんな話をした。どうでもいいことだが、いつも誰かに似ている、似ていると思い続けていたが、最終日になってようやく分かった。浅野温子だ。彼女はこの1月間で、すでに内定を2社ほど取ったそうだが、いくべきか、いかないべきか迷ってるということだ。

就職しないと、規約上、娘さんを『学童保育』に預けることが出来ないため、働かざるを得ない・・・ らしい。いわゆる、『1年生の壁』ってやつだ。などと、そんな話をしていたら、よく飯を食いに行ったり、ハロワに行ったりしたB君もやってきて、

『今回の簿記2級、受かってましたよ。』
『アタシは4点足らなかった・・・w』
『実習は最悪でしたよw シャチさん、どうでした?』
『いや、俺も、雇って貰えるもんだと思ってたら、最終日にお断り入れられたよ』
『ホテルのベッドメイクのバイトがあって、もうそこに決めようかと思ってるんですよw』

そんな雑談で盛り上がっていった。

 

まあ、社会人となってはや10年以上経過している訳だが、この学生時代的なノリは、やっぱり凄く楽しかった。働くということは、どういう仕事であれ他人に対して、社会に対して責任を持つということである。責任を持つということは、常に緊張にさらされ、少しでも上手く行かないことがあれば、ストレスとなってしまう。一方で、働かずに家にじっと閉じこもっているだけの日々もそれはそれでまた辛い。職業訓練は、そんなストレスから、少しでも解法された日々であったと強く思う。

 

10時になって、教室に戻ってみれば、ほとんど全員が教室にいた。中には就職が決まってここに来られない者、4月から就職が決まったけれど今日だけはここにやってきた者、何人かいるだろうが、ほとんどの者はまだ、就職が決まっていないということが判明した。さすがにこの就職難の時代である。

そして、それが自分の気分を落ち着かせた・・・ いく分、気持ちが前向きになった。

 

そして、学校の事務員の方の挨拶。『前の11月生のクラスはほぼ、半数近くが就職決まってる見たいです。諦めずに就職活動続けて下さい・・・』

 

半数はひと月たっても、未だに無職なんかよ・・・_| ̄|○

 

そして、意味あるんか、無いんかよく分からない『職業訓練修了証』なる物をを手渡され、『オメデトウゴザイマス!』パチ、パチ、パチ、パチ・・・拍手。事務員の方の満面の笑み。『大変お世話になりました。有り難うございました』・・・何だコリャ? 何が目出度いんだ? あ? 時期も時期だし、卒業式っぽい儀式だった。

 

その後、写メ撮ったり、メール交換したり、して、解散となった。まあ、ほんと、仲間はずれにされて一人寂しく誰とも会話しなくてもおかしくないような最年長(おっさん)の自分に対して、下手すれば一回り違うクラスメート達が、ほんと仲良く友達のように接してくれたことには大変感謝している。とはいえ、女子のほとんどは主婦、お母さん、人妻です。けど、みなさん、知的で前向きで、親切で、礼儀正しく、明るく、きさくで、魅力的で、さらに一言付け加えるなら美人だった。もっと自分からも積極的に会話したり、話しかけたりもしたかった。ただ、私は今も昔もこれからも『無職』なのだ。その枷が自分から外れることは最後までなかった。

 

帰りの中央線で、直接、立川のハロワまで行った。午後1時頃には到着した。実習修了にかかる最後の給付の手続に赴くためだ。

今回の1月間の実習で、一つ思ったことがあった。それは、私は電車で1時間以上かかるところへ働きには行けない・・・無理だ・・・ ということと、働く口がれば、パート、アルバイトでもいいのではないか・・・ ということ。最低月15万円稼げるなら、なにも正社員にこだわることはない。アルバイトを掛け持ちしてもいいのではないか・・・ そして、働く口があれば、税理士事務所、会計士事務所、一般の総務、事務でもよい。何も社労士にこだわることもないのではないか・・・ ということ。

せっかくハロワへ行くのだから、さっそく、求職活動を展開しようではないか。決意も新たにそう誓った。今日限りで給付は切れてしまうのだ。もう、後がない。最悪、知識も技術もある前職関係の仕事に戻らざるを得ないのかもしれない・・・

 

 

働く口があるのなら・・・

 
 

この年4月の、史上最悪のハロワ混乱が幕を開けようとしていた・・・

 
 

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2009年4月15日 (水)

転職&職業訓練 職場実習最終日、全てが無に帰す日

この、長いようであっという間だった職場実習も、もう残り2日となった。3月末の週末の金曜日、アパートのポストには先日の派遣事業社の社員募集のお断りの手紙が入っていった。

確かに最悪な面接ではあったが、その最悪なところが評価されるかも・・・ そんなあり得ない期待はもろくも崩れ去った。

恥を忍んで、もう一度採用を検討してくれないか・・・ という以前の面接先に送った手紙は、現在までガン無視されている・・・ せめて、『申し訳ないが、お断りです』くらい連絡してくれてもいいのに・・・

 

いよいよ、後がない・・・

 

週が明けて、実習最終日。前述の派遣事業者の結果待ちがあったので、自分から雇ってくれとは切り出せないでいた・・・ 今日こそ、切り出さなければならない・・・ もし、正社員として雇用されることになれば、就職活動の超ウルトラCが決まることになる・・・ なんだったら、バイト、パートでの雇用でもかまわない・・・ 実は、この事務所は比較的頻繁に求人募集をやっており、資格のある、なし、に係わらず、バイト、パートはちょくちょく採用されている。なんと、自分の実習中にハローワークに求人を出していたくらいだ・・・ そんなことを気づかないハロワ通の自分ではない。

 

とにかく、今日と明日で雇用保険の給付が切れるのだ。9回土壇場、最後の攻撃・・・ ちょうどこの頃やっていたWBCの決勝の日本チームと自分が重なる思いだった。

 

『シャチ君、ちょっと手があいたら、話があるから・・・』

チームリーダー氏に会議室に呼び出された。

『!』

自分から切り出すまでもなかった・・・なだ。どうやら、自分の知らないところで、水面下で、私の採用は議題に上がっていたようだった。閉口一番切り出された。

『今回の実習活動を通して、どうでしたか?』
『え・・・ あ・・・ はい。一つには、クライアントである労働者の方々を裏方に徹して、陰から支える社労士の仕事に、あらためて感銘を新たにしました。また、みなさん、夜も昼もなく、休憩時間もほとんど取らず、食事時間を押してまで献身的に一生懸命働く姿に感動しました。』

『そう・・・ なんか、気づいた点とか改善する点とか有りますか?』
『一つは、データベースやExcelの使い方についてですが、元IT業界に身を置いていた者としては、正直、改善、改良する点がいくつかあるかと思います。マクロやプログラミングを積極的に利用すれば、業務効率や時短に繋がる効果が見込めると思います。』

 

その他、会社のマイナス側面となりうるが故に、具体的には記すことはしないが、社員の平均年齢が低く、若い会社であるが故に一般の企業に比べておかしいと思う点をいくつか挙げた。もう今日で最後なのだ。何を言ってもバチなんて当たるまい。なるほど、なるほど、と頷いてくれた。このリーダーは会社の最古参社員の1人でもある。

『それで、この前、あなたに切り出されていた、パート、アルバイトでもかまわないので、働かせて欲しいと言っていた件なのですが・・・』

 

キタ、キタ、キタ、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

 

『上の方に話を通したのですが・・・』

 

 

『ダメだということでした』

 

え?!(心の声)

『実は、会社も予算不足で厳しいおり、これ以上は人を雇えないということで、現状の体勢でやってくれということで・・・ 私個人的には、是非働いてもらいたいと思ってたのですが・・・』

 


ふざくるな~~~~~~~~~~!!!!!!!!

 

 

それから後のことは、ほとんど細切れの記憶ですが、最後までしっかりとお務めは果たしてきました。ここで短気を起こしてブッチしたりなんかして、今後の実習生を受け入れられなくなってしまうのも嫌だし・・・ そもそも、そんな度胸は有りません。

とはいえ、最初から上との話し合いで決まっているなら、もっと早くに切り出してもらいたかった・・・ それだけが残念だ。それが悔しい・・・ その思いが強く残った。なぜなら、4日早く前に切り出してくれていれば、今日までの4日間はもう、ここへ働きに来ることなく、就職活動に専念できていたからだ。実は、職場実習の決まり上、全実習日の8割以上出勤すれば、このイベント(職場実習)はクリアしたことになるのだ。それで、晴れて、公共職業訓練は修了ということになる・・・ 実際、私以外の多くの実習生は、そういうことをやっている。最後の4日間はもう職場実習を放棄したという方もいた。予備校の担当の事務員の方も、『このご時世だから、企業に下手に義理立てなんかせず、そうしなさい!』と、常々言い続けていた。貴重な就活日を無駄にしてしまった。もう、あと2日で雇用保険の受給期間が切れてしまうのだ。

 

そして、私個人の就業時間である午後5時を回り、『ありがとうございました、お世話になりました』と、この会社のみなさんに挨拶をして回り、足早にここを後にした。

しかし、ちょっと泣きそうになっている自分がいた。それは、悔しいからではなく、1月という短い期間ではあったが、本当にお世話になったことに対する感謝からだ。男性の職員の方も女性の職員の方も、みんな自分の仕事で忙しいのに、備品を捜しにやってきた私に親切に備品置き場に案内して下さったり、こちらは向こうの顔も名前も知らないのに、『あと何日ここにいられるの?』『将来はやっぱり独立めざしてるの?』とか、エレベータの中で親切に話しかけて下さったり、親身に接してくれたことは確かなのだ。もちろん、1月という短期間ではありましたが、仕事や実務を教えて下さったり、ハロワや社保事務所への外回りに連れていって下さった同じチームの方々へは感謝してもしたりない。やっぱりみんな現役の社労士、あるいは、将来の社労士をめざしておられる方だけあって、根がとても優しいのだ。

 

帰りがけ、本屋に寄って、無駄遣いする余裕もないのに、立派にお務めを果たしたお祝いとして『シグルイ』と『嘘喰い』のコミックスの最新刊を買ってきた。電車の中でどちらを先に読もうか・・・ 瞬間立ち直っていた。

落ち込むというより、ホッとしている自分がそこにいた。もう、毎朝、あんな大変な苦労をして、片道1時間半かけて、この大都会のド真ん中にやってこなくて済むのだ・・・ 昼に某東大で、寂しく一人飯を食べることもないのだ・・・ そもそも、パートやアルバイトでいいなら、近場の地元でコンビニやファーストフードで働いてもいいんじゃないのか? 時給なんてそんなに対して変わらないのだ。冷静に考えて、往復にかかる通勤の3時間はやっぱり、無駄が多い・・・

 

ついでに、冷静に振り返ってみると、通勤に2万円近くかかってしまうということ、私自身の年齢、実務経験のなさ、スキルのなさ・・・愛想のなさ・・・協調性のなさ・・・そういうことも不採用の理由なのかもしれない・・・ ただ、これだけは、言わせてもらう。愛想のいい、常に余裕感たっぷりの、劣等感アリアリでない、負のオーラをまとわりつかせていない・・・『無職』なんて、今のこのご時世、この世の中にいるわけがないのだ・・・

現実的には、実務経験のない30代後半の男をパートとしても雇えなかっただけかもしれないが・・・ (ちなみに、私の実習中に、別のチームですが、1人のパートと1人の正社員が入社されていましたが、どちらもバリバリの実務経験アリの方でした。)

 

 

結局、今回の4ヶ月間の職業訓練、座学の3ヶ月間+職場実習の1月間が、すべて水泡に帰してしまったことは確かだ。就活にはほとんど役に立たなかったと言えるかもしれない。この4ヶ月間、訓練に通わなければ、もっと就活を充実させていれば、あるいはもっとすんなり就職できていたのかもしれない・・・ 

 

明日は、いよいよ、職業訓練の修了式だ。
超行きたくない・・・ 『なんだったら、そこで採用される可能性もあるかもしれないんですよ』と得意気に、自慢げに吹聴していた自分だけに、皆に合わせる顔がない。

 

はあ、来月からどうしょうか・・・ 今夜はとことん、飲むしかあるまい・・・ 『シグルイ』の最新刊を読みながら、そんなことを考えていた。

 

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2009年4月14日 (火)

転職&職業訓練 宴会

職場実習が始まって3週目くらいのこと。仕事にもどうにか慣れだしたが、ただ、電話応対だけは全然慣れなかった・・・ というか、自分は何と名乗ればよいのか、自分の身分を相手にどう説明すればよいのか、上手い解決方法が見つからない。

『ハイ。○○社会保険労務士法人の実習生のシャチです。』

とでも言えというのか?

『いえ、私は本当はここの社員じゃないんですけどね・・・ ただの実習生なんですけど、縁あって働かせて貰ってます。』

とか正直に答えても、お客さんにとっては『ハァ?』だろう。訳が分からなくなるだろう。開き直って、『○○社会保険労務士法人のシャチが承りました』とか言えというのか・・・ 2週間後にはこの場からいなくなる身分なのだ。

 

まあ、申し訳ないけど、なるべく電話は取らないようにした。どう考えてもそれが一番自然で後に問題を残さない。

 

仕事のやり方、すすめ方についても、どうした方が良い、ああするべきだという、自分なりの考えはあったが、諾々と従うままにこなすことにした。たとえば、このExcelで行う作業は、マクロでプログラムを組んで行えば、キー一つで一瞬でカタが付くのに・・・ しかし、そんなことを言ってどうなるのか・・・ マクロを組んでみてよいのか・・・ 誰が理解できるのか・・・ 2週間後にはこの場からいなくなる身分なのだ。

そもそも、マクロを含めた、プログラムについての知識を多少なりとも持っている事務職、社労士なんてこの世にごく少数だろう。データベースも同様だ。ただのコンピューター上の帳簿として使ってるに過ぎない。そもそも需要はないのだろうが・・・ しかし、これまで半日かけている作業を15分で済ませることができる・・・なんて想像したこともあるまい。私が本気を出せば、業務を劇的に改善することができる。

 
 

そんな折、私が配属されたチームで飲み会が開かれることとなった。10名くらいの小さなチームであったが、これまでチームが結成されてから、そういう会合を持ったことがない・・・とのことで、偶然この時期に開かれることとなったのだ。そして、私もどうですか? と誘われることとなった。職場実習生が飲み会? そんなのに勝手に参加しても良いのだろうか? 私はここへ遊びに来ているわけでも、仕事をしに来ている訳でも、ないのだ。職業訓練をしに来ている。勉強をしにきている。事業主、労働者の保険料と国民の税金を原資にしたお手当を貰いながら・・・

まあ、そんな堅いことばかり考えていた訳でもない。そもそも、職業訓練というのは、ああだ、こうだ、と厳しいルールがあるにはあるんだが、不思議なことに厳格に遂行されている訳ではない。たとえば、その日どうしても訓練校に行きたくなかったり、サボったりしたい場合は、ドラッグストアに行って、適当に薬やなんかを買ってきて、領収書を貰って、休日届と一緒に提出すればOKだったり、今回は大目に見ますが、次回からはダメですよ・・・的なゆとりルールがいくつか存在した。

 

会費は自費で4,000円弱であった。昼飯を300円に圧縮している身としては、正直、この時期、自ら喜んで参加する意志がほとんどない飲み会に4,000円の出費は痛い。痛すぎる。とはいえ、もし、将来的にここで雇われことになるというのなら、参加しないわけにもいかないだろう・・・ 背に腹はドント・チェンジングってやつだ。

 

都内某居酒屋でその宴会は繰り広げられた。

 

とはいえ、小2時間ほどチームのみんなでワイワイやりながら、スキヤキ鍋をつっつくというカワイイものだった。私以外のみんなは、毎日激務続きで疲れていて、正直すぐにでも帰って休みたいのだろう。とはいえ、私は、しこたま食って飲んだ。もともと小食ではあったのだが、タバコを止めてからというもの、胃腸がとても健康になりすぎて、いくらでも底なしに食えるようになっていた。ハンバーガーなら一気に5個くらい食える。まさに20代くらいの満腹感だ。

 

そして、宴会の終了後、帰宅につく地下鉄の中で、偶然チームリーダーの方と2人になる機会があった。

『シャチ君は、実習が終わったらどうするの? 就職先とか決まってるの?』

恐る恐る切り出してみた

『ハイ。実は毎日、仕事帰りにハローワークに寄ったりして、就職活動を続けてはいるんですが、正直、厳しいです。できれば、アルバイトでもパートでもかまわないんで、そのまま働かせてくれれば有難いんですが・・・』

『そうですか・・・ いや、今仕事も大変で人手不足だし、みんな連日残業の毎日だし、いくらか仕事を分かってる人に働いてもらえるなら大変有難いですよ・・・』

 

やった~~~! まんざらでもないようだ!

 

この社労士法人は、フルタイムで働くパートタイマー(?)も何人か在籍しており、社労士的に当然のことながら社会保険は完備されている。要するに時間給の正社員として働いているのだ。他にも期間で働く契約社員などもいらっしゃるようだ。未経験の私をいきなり正社員として雇うくらいなら、彼らを正社員に昇級させるのが筋であろう・・・ それがパートタイム労働法であろう。だから、いきなり正社員で入社するのは厳しいかもしれない。それなら、パートでもかまわない。週何時間が残業をさせてもらえるなら、1月20万円くらいは軽く稼げる計算だ。この就職難の、雇用不況の時代、社労士という仕事に係わっていけるのなら、それでもいいのかもしれない・・・ バイトしながら、正社員採用を目指す・・・あるいは、改めて就活を続けるっていうのもありかもしれない・・・

 

そんなことを考えながら、赤ら顔の酔っぱらいは、寒風吹きさらす駅のホームで乗り継ぎの私鉄を待っていた。

 

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2009年4月13日 (月)

転職&職業訓練 就職活動を再開する

職場実習も2週目に入り、仕事もExcelの住所録から何十人かの住所をピックアップし、宛名ラベルに印刷したり、雇用保険や健康保険の資格取得届を書いたりする仕事にステップアップした。

ここにいたり、当面の目標は仕事をがんばってやり遂げて、そのまま入社させてくれることであるが、そうも行かない場合もありうるだろうから、個人的に就職活動を再開させることにした。

このころ、求人はハローワークのインターネット版で検索するようになった。実はこれ、キーワード検索(『社労士』とか『労務士』とか)で検索することができるので、ハロワに置いてある端末よりも細かく求人検索ができるスグレモノである。ハロワの職員が使ってる端末に機能がより近い(唯一の欠点はハロワの端末に比べて、更新にタイムラグがあり、人気のある求人はすぐに人が埋まってしまうため、使えないという人もいる)。

適当に自分に合いそうな仕事を見繕って、手帳に『整理番号』をメモし、実習終了後、飯田橋にあるU-35(ゆーさんじゅうご)というヤングハローワークへ言ってみた。が、『お客さん、ここは34歳以下が対象ですよ』と鼻で笑われてしまった。

このご時世、なんでそんな差別をするのか・・・ 『職業募集に意味なく年齢制限をすることなかれ』という法律(通達)を作っておきながら、結局、国の機関であるあんたたちが年齢差別をしてくる。飯田橋には他にも『高年齢者職業相談室』というのもあるが、こちらは55歳以上とか・・・ もう、このご時世なんだから、ちょっとくらい大目に見ろよ。緊急対応をしろよ。あんた達が率先して年齢差別を止めなくて、なんで一般企業が年齢差別を止めるのか・・・

同じようなことは、公務員の採用にも言える。自分達が平気で他者に、民間には勧めること、強要することは、結局、自分達が一番やりたくないことなのだ。私が厚生労働大臣なら、『警察官、消防官、教師、その他一般地方公務員、国家公務員の年齢制限要項は全て撤廃します』くらい言ってやる。

 

結局、次の日、池袋のハローワーク(サンシャイン60内にあり、午後7時までやっている)に赴くことにした。こっちの方が近かった。もう求人は見つけてあるので、即、求人票を印刷して、連絡をとってもらって紹介状を受け取ってくるという形になった。3月の半ば頃、ここは午後5時過ぎは30分~1時間待ち程度であった。日に日に就職状況は厳しくなっていく・・・

そんな中、1件の社労士事務所の求人は、「経験者のみ」ということでアッサリ断られてしまったが、1件労働者派遣業の一般企業の求人を見つけてきた。もう、この期に及んでは社労士1本に絞っていられない。とにかく、就職したい、就職せねばならない一心だった。某都心のK田J町にある、中堅の人材派遣業・・・ 求人票には「社労士資格保有者なら尚可」と書かれていた。

 

で、履歴書、職務経歴書を送付し、アッサリ面接とあいなった。

 

職業訓練をちょっと抜け出して、午後2時から面接となった。ところが、この時応対していただいた面接官がほんと、超最悪な人物だった。私的には派遣工の苦しい生活、辛い境遇を裏から、少しでも支えることができるならという思い一心であったのだが、派遣会社の社員というのは、そいういう思いは皆無なんでしょうね・・・ それとも、このご時世、多くの派遣工が派遣切りにあう世知辛い世の中を目の当たりにし、こういう仕事に携わっていくうちに何か心の重要な部分が壊れていくものなのでしょうか・・・

ほんと、派遣工はこういう人物の面接を受け、派遣先へ派遣されていくのだとすれば、自分の境遇、生活以上に、気苦労も相当多いと改めて感じました。

 

『まず、あなたが前職をお辞めになった理由と、当社に応募した動機をお聞かせ願いますか・・・』

最初は当たり障りのない、ごく一般的な質問から始まった。

『はい。不況で仕事もだんだん少なくなってきて、会社の経営も苦しくなっていくようでした。一方で、私個人が自由に使える時間は増えていきました。そういう流れで社労士の取得のための勉強を始めました・・・ 事業主、派遣労働者、双方の間を取り持ち、お互いの幸福のために貢献できる、そんな仕事に大変興味を持ちましたし、私自身の知識や経験が活かせる仕事だと思います・・・』

 

 

その面接官は、一般派遣工に対しても、もう何度も、何度も、面接を繰り返してきたベテランなんだろう。面接するということがある意味ルーチンワークにしか過ぎなくなっているようだった。しだいに態度がぞんざいになってきて、面倒臭そうに、質問も手持ちのボードをにらみつつ、アサッテの方角を向いて、ボソボソと小さな声でつぶやくような感になってきた。

もう、声が小さいので、次第に聞き取れなくなってきて、『すいません。もう一度おっしゃって下さいますか?』と訪ねると、『ハァ?』と、逆ギレした感じになってしまった。キレたくなるのはむしろ、こっちである。そういうあからさまな態度を取られると、こちらも非常に気分が悪くなってしまう。不愉快の一言だ。

向こうがぞんざいに、明らかに手持ちの質問ボードを読んでるだけの、どうでもいいような質問に対し、こちらは一生懸命、答えを模索し、考えて答えているのに対し、それに対してどういう気持ちももたず、ただ、コチョコチョっと、質問ボードにメモを取るだけ・・・ もうある時点から、私の採用なんかどうでもよい。ありえないと考えているのが態度で明白だった。私自身、一般企業の社員、派遣会社の社員という方は初めて相対したのであるが、ホント、腹が立って腹が立ってしょうがなかった。

少なくとも、これまで面接をして下さった社労士の先生は、結局不採用でお断りを下した人物であったのではあるが、最後まで親密に、親切に、相手を思いやる気持ちを持って、人として人に接することを心掛け、忘れないでいてくれた人ばかりであった。

 

そういうのが何度も何度も重なって、もう、面接は無茶苦茶な感じになってしまった。お互いがお互いに対して腹を立てているので、どうしようもない面接になってしまった。

 

もう、これはいったい何なのか・・・

 

百歩譲って私が世間知らずで、この場に相応しくない人間であったのは認めよう。私自身にそういう気構えが無かったのが悪かったのかもしれない。しかし、面接と言うのは、こちらが圧倒的に弱い立場であるということを、おもんばかっていただかないと、聞く方、聞かれる方、なにも情報は引き出せないし、与えられっこない。今回の就職活動中、最低、最悪の面接だった。

 

派遣会社の社員は、派遣工に対して、労働者に対して、神だとでも思っているのだろうか。対等の人間であるとは思っていないのか。上位者だと思っているのだろうか。見下した態度が当たり前なのだろうか・・・ そんなことが透けてしまう面接であった。 

 

あと、職場実習中の就職活動で、以前面接で落とされた会社が再び求人を出しているものがあった。なんで私という優秀な人物(?)をアッサリ不採用にしているくせに、改めてまた求人を出すのだろうか・・・ しかし、恥を忍んでもう一度採用を検討してくれないか、手紙を書いてみることを試みた。もうせっぱ詰まっていた。雇用保険の基本手当(失業手当)が切れてしまうまであと2週間しかないのだ・・・

 

というわけで、この実習期間中における、就職活動は、

①職場実習先で雇って貰えないだろうか
②最低最悪の派遣会社
③恥を忍んで以前募集していた社労士事務所

 

の3本の矢となった。3本の矢は、見事、毛利元就を貫けるだろうか・・・ 

 

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2009年4月12日 (日)

転職&職業訓練 社労士法人での日常生活

社労士法人事務所へ公共職業訓練の職場実習に来て2週間目、だいたい周りの雰囲気にも慣れ、仕事も封筒の宛名書きや、書類をアイウエオ順に並べる仕事にステップアップした。とはいえ、一滴の脳みそも使わない楽な単純作業ばかりなので、あくびが出そうなのをこらえるのに苦労する。

とはいえ、一生懸命に働いた。しかし、ビックリするが、パートさん、社員さんたちは、さらに一生懸命働いている。昼休みも、小休憩もない感じで働いていいる感じだ。ずいぶんと遅くまで残業もやっているようだ。とはいえ、社労士事務所なんだから、労働基準法はきっちりと遵奉されているんだろうけど・・・

 

仕事の楽しみは、昼食の1時間休憩である。オフィス街で、大通りにはそんなサラリーマン、ビジネスマン、OLたちを当て込んだ料理屋や定食屋、レストランなども多いのであるが、もう徹底的に金がないので食べるものも限られてしまう。また、どうでもいいが、私はオフィスの机の上で食事をするということが大嫌いだ。オフィスに食事の匂いを漂わせるのが嫌なだ。仕事は仕事、食事は食事ときっちり分けてもらいたいと常に思う。

しかし、常々申し訳ないと思いつつも、社員さん達と連れだって、1食に7~800円もかけて食事をすることができない。吉野家で330円の豚丼(しかも50円引きの割引券を使う)を食べるか、立ち食いそばを食うかだ。そんな中、お気に入りがなか卯の290円のハイカラうどん(天かす、ワカメ、かまぼこが入ってるがほぼ素うどん)だ。私は関西出身なので、うどんのだし汁が薄口醤油ベースであることにいたく感動させられた。濃口醤油ベースのだし汁は、最後の一滴まで飲もうという気が起こらない。

 

しかし、豚丼と素うどんの2択というのもすぐに飽きる。たまには牛丼やかき揚げうどんなんかも食べるが、どっちにしろ、丼ものとうどんの2択だ。すぐ飽きる。

この大都会で、“超”憩いの場をみつけた。

それは、日本最高峰の某超一流大学の構内である。そこのY田講堂という、学生運動が盛んであった頃に有名になった建物の前の広場で、パンを買って食べるようになった。

大学も確か私立のC大学で教授が殺される事件があったりなんかして、事件はまだ未解決であるから、部外者の進入に気を使ってもよさそうな気もするが、いわゆる名所となっている赤門をくぐってほぼ、フリーパスで構内に入ることができた。とはいえ、国の施設、税金で賄われてる施設なんだから、建物の中はともかく、構内を開放するのは当たり前だろう。わたしも納税者の1人である。まさか偏差値70以下は入構お断りだとでも主張したいのか・・・

そんな心配をすることもなく、ふつうに、遊びに来た一般人や、春休み中の小中学生、見物にきた欧米人や、アラブ系かラテン系の親子連れ、日向ぼっこにきた老人など、学生でない人も多かった。

この某超一流大学は、やっぱり歴史があるだけあって、見るべき箇所も多い。Y田講堂・・・ぶっちゃけ、安田講堂以外にも、『坊ちゃん』で有名な三四郎池だとか・・・(どこの大学か知れてしまいますね・・・)、名所旧跡が多い。そもそも建物自体がすべて古い煉瓦作りの建物で、なんとも趣が深い。構内は広いし、ゴミゴミした都会の中で、ぼんやり池を眺めるなど、癒し以外のなにものでもない。ほんと、この大都会の真ん中で心が癒された。

折しも春にさしかかり、桜の花が5分6分と咲き始め、ポカポカ天気の気持ちのいい昼下がりである。いいリラックスポイントを見つけることができた。まだ春休み中なんだろう。学生もまばらだ・・・ 剣道部の道場(剣武館?)や、グラウンドで、この国の中核として、将来を背負って立つ優秀な若者たちの歓声が聞こえてくる。

 

余談であるが、この国の歴代内閣総理大臣で、この超一流大学出身者は、なんと、現在の麻生氏から、福田、安倍、小泉、森、小渕、橋本、村山、羽田、細川、と遡って、宮澤喜一氏まで遡らないとたどり着けない。それも、どうか・・・って感じですよね。

 

食事の後は決まってブラブラ構内をぶらついた。こんな機会でもなければ、一生来ることもなかったろう。ああ、この大学に入りたかったなぁ・・・という在りし日の自分を思い出しながら・・・

 

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2009年4月10日 (金)

転職&職業訓練 職場実習、出張させられたその先は・・・

実習が始まって2、3日立った頃、あいかわらず、封筒の封入作業とシュレッダーが私のメインの業務であったが、実習先の指導教官の方(常務)に突然呼び出され、こう言われた・・・

『ちょっと厚生労働省出張してきて欲しい。』
『え?』

職場実習に出張があるの? ま、まあ、別にあってもおかしくないだろうが、あってもハローワークや社会保険事務所レベルだろう。よりによって、厚生労働省かよ・・・? しかも1人で行かせるのか? ここの社員でもないのに・・・ しかも、主な業務がシュレッダー担当の私にだ。一気に出世した気分になった

しかし、ウダウダそんなことを言い出すと、『それもそうですね。それじゃ、やっぱり別の人に・・・』とか言われかねないで、『分かりました!』と即答した。要するに自分自身行ってみたかったのだ。厚生労働省へ・・・

あなたは行ったことがあるだろうか・・・ 厚生労働省へ・・・?

そもそも社労士の合格証書の署名は時の厚生労働大臣、私の場合は舛添要一氏である。その管轄というか、お膝元というか、頂点の大臣執務室に舛添さんが鎮座ましまする厚生労働省へ単純に行ってみたかった。また、そもそも、こういう機会でもなければ、『省』なんて、一生に一度行く機会があるかどうかだろう。封筒の封入作業やシュレッダーよりはよっぽど面白そうだ。

 

地下鉄で30分、10駅ほど行った先、霞ヶ関駅で下車。厚生労働省へは、地下鉄の駅から、一度も表に出ることなく、地下通路を通って直接行ける。しかし、すんなり建物の中へは入れてくれない。まず運転免許所などの自分の身分が分かる身分証を提示し、省外の受付へと通される。そこで来意を示して、名前を記帳し、電子キー式の訪問者パスを貰わなければいけない。映画版『バイオハザード』のアンブレラ社にあったみたいな、TV局や製薬会社にあるみたいな、ゲートをくぐってようやく中へと通されるしくみだ。

ここまで厳重なのは、秘密主義だからというのではなく、厚生労働省の職員、もしくは政府の関係者がテロの標的とされる事件が起こらないとも限らないからであろうか。例えば、地下鉄サリンや、犬の仇討ちにきた男の事件だ。

まあ、と言うわけで、すんなり省内へ入ることが出来た。中はどんなもんかと思ったが、普通に古びた巨大な市役所みたいな感じというだけで、特にどうというわけでもなかった。ほんのちょっとだけ中を見学したが、省内にはコンビニや食堂もあって、一般の来客でも利用できそうだったが、特に値段が安いというわけでもなさそうだった。エレベーターが6基くらいあるのだが、朝は青っちろい顔をしてヒョロヒョロのいかにも“キャリア”みたいな顔をした大量の職員が列をなしている。そしてエレベーター係は、知的あるいは身障の障害者の方が担当しておられた。障害者雇用の一環なんだろう・・・

 

ここで私に課せられた仕事というのは、厚生労働省が外部に発注する委託業務の説明会に出席し、説明を聞いて書類を受け取ってくるという、あたりまえだが、ごく簡単なものであった。説明会は省内の会議室に通され、他の一般企業の代表者たちと並んで受けるというものだった。 

まあ、しかし、そこの社労士法人の代表として立派にお務めを果たしてきました。『その点におきまして、お伺いしたいことがあるのですが・・・』などと、質問したりなんかして・・・ たぶん、居並んだ企業の中で、私が一番知的に相手の話を理解し、一番まともな質疑応答を行い、一番ヤル気と積極性を示していたのではないだろうか・・・ そんな適当に役割を演じるのは大得意である。

自分で自分自身が誇らしかった・・・ 厚生労働省が管轄する、ハローワークが委託した、職業訓練の一環の、職場実習を行ってる、職業訓練生である自分が、回り回って、巡り巡って、あなた達と対等にテーブルを囲んで席に座っているんですよ・・・と。何食わぬ顔で・・・ まさか、厚生労働省の職員さんも、私がただの職業訓練中の実習生だったとは夢にも思わなかっただろう。

 

シュール過ぎて言葉も出ない・・・

 

帰りがけに、厚生労働省の便所で大きい方をして帰ってきた。環境の激変で、最近便秘がちなのだ。

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2009年4月 9日 (木)

転職&職業訓練 職場実習一日目

3月に入り、大手社労士法人事務所での職場実習が始まった。

毎日スーツを着て、ネクタイを締めなければならない。前職は私服だった。特にオシャレでもない私は、毎日ジーパンとユニクロで買ったTシャツだとか、長袖シャツみたいな格好で働いていた。外 の人間と合うわけでもなし、オシャレに気を使ったからといって誰に褒められるのでもなし、長時間拘束されることもあるので、気楽な格好が優先される。しか も、ユニクロの商品は何回洗濯を繰り返しても、全然ヨレたりしないので、ほぼ2~3年同じ服を着ていた。そして、もちろん、職業訓練でも、そんな格好で通 学していた。

しかし、一般企業に入ると言うことはそんな格好は許されるわけがない。とりあえず近所の紳士服のコナカへ行って、『予算20,000円で、スーツ一丁作ってくれ!』と頼み込み、スーツを一セット新調した。青木、青山もだいたいそうであるが、スーツ値札の値段はともかく、この予算で作ってくれと言えば、普通に作ってくれる。このご時世、『お客さん、そんなの無理ッスよ』と、プッと鼻で笑ったりなんかは絶対にしない。

余談だが、ある時、青山へ行ってスーツを作ってもらったとき、俺もアホだが、間違えて青木の3,000円割引券を持って行ったことがあった。

『お、お客さん・・・うちは青山なんですけど・・・』
『え!?』
『ま、まあ、しかし、この券を使えないか上司に相談してみましょう・・・』

数分後、

『お客さん! OKが出ましたよぉ!』

というようなことがあった。親切というより値段なんてあってない業界なんだろう・・・

カッターシャツはドンキーホーテへ行き、500円のを5つ買ってきた。しかも形状記憶なので、洗濯してもアイロンを掛けずに済むという優れものである。ついでにネクタイも、400円くらいのを何本か買ってきた。まあ、とりあえず、分かる人には安っぽい格好だと分かるかもしれないが、傍目にはこれで別に普通だろう。

洋服なんて飾りにすぎんのです。オシャレさんにはそれが分からんのです。

 

この社労士法人事務所があるフロアは、山手線の某駅から東京メトロに乗り換え、4駅ほどいったところ、都内の某超一流大学がある地下鉄の駅のすぐ側にあった。ここへ行くには、少なくとも6時には目を覚まして仕度をし、地元の西武新宿線の駅へ7:30の電車に乗らなければならない・・・ 普段の予備校の事業はAM10:00からであったが、実習は実習先の始業時刻のAM9:00に合わせなければならないためだ。

さすがに、都心へこの時間向かう電車は通勤ラッシュの激混みであった。以前一度経験したことは書いたが、車内で新聞すら読めない。しばらく通うようになってから、もう、ちょっと耐えられなくなって、2回ほど乗り換えて、西武池袋線を使ってみたら、こっちは新宿線以上に激混みだった。身動きすらできない。ちょっとした拍子に電車が揺れて体勢が斜めになってしまったら、終点の池袋駅まで斜めの体勢のまま過ごさなければならない・・・

都会の通勤ラッシュを舐めんなよ

しかし、この問題は、普通と準急を乗り継ぐという方法でアッサリ解決した。急行だけが激混みなんであって、普通と準急は混むには混むが、さすがに急行ほど混みはしない。時間も10分か15分くらいロスするだけですむのだ。

 

初日、ビルの2フロア全ての職員が集まって朝礼。その前で、自己紹介をさせられる。『短い期間ですが、ひとつでも多くいろんな知識や経験を吸収してまいりたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほど・・・うんぬん』

私が配属されたのは、さすがに巨大社労士法人らしく、聞けば誰もが知る外食大手企業の社員、パートの雇用保険と健康保険を一手に引き受けている部署でした。労災と入社手続、給与計算はまた別部署でやっている・・・ とのこと・・・ さすがにスケールが違います

そして、初日に私に与えられた仕事は・・・シュレッダーと、封筒の封入作業でした・・・ さすがに、巨大社労士法人だけあって、雑務も天こ盛りにあります・・・

シュレッダーもあまりに量が多すぎて、1~2時間シュレッディング(?)せねばならない量。たちまち40Lのゴミ袋が3つくらいパンパンになる量。

 

まあ、しかし、そんな雑用、雑務なんか、全く気も頭も神経も使わずに済むので、楽といえば楽です。文句を言うこともなく、殷々粛々と業務をこなして行きました。

 

そして、通常の社員、パートさん達と異なり、実習生の私は1時間前の午後5時で上がり・・・ ニコレットをクチャクチャ噛む男は、地下鉄の駅を後にした

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2009年4月 8日 (水)

転職&職業訓練 若年者職業訓練(デュアルシステム)

若年者職業訓練=委託訓練活用型デュアルシステムというのだそうだが、この私が今回参加している職業訓練のプログラムは、3月間委託先の資格予備校で行う『簿記や税法、経理・会計、Excel、Word、勘定奉行』の授業に加えて1月間の職場実習がセットになっているというものである。

職場実習というのは、文字通り、会計事務所や税理士事務所へと職業訓練生が出社し、そのまま実習先でアルバイトやパートさながらに実務をこなし、お給料は雇用保険から支払われるというものである。企業にしても、無給で1月間実習生に働いてもらうことができるため、それなりのメリットはあるといえるのではないだろうか・・・ うまく活用しているところなんかは、10人単位の実習生を毎回、毎回受け入れているようなところさえある。

ともかく、これが若年者(おおむね35歳以下、40歳までの求人者)限定で受けることのできる職業訓練、デュアルシステムの目玉であることには違いない。詳しくは→ 日本版デュアルシステムについて

 

そしてここは経理の職業訓練なのに、私はなんと、某大手社会保険労務士法人事務所へ配属されることが去年の12月にはすでに決まっていたのだった。これはもちろん、私が有資格者であったからであるが、もし、希望するなら、資格を持っていない人でも受け入れてもらえることは可能だろう。つまり、職場実習体験で社労士の仕事をほんのさわりであろうが経験できる。あまつさえ、そのまま就職・・・というようなケースも無きにしもあらず・・・ という話であった。

これが私に残された最後の隠し球であり(職業訓練 デュアルか一般か?にかいたサプライズとはこのことでした)、今回の職業訓練をここまで地道に続けてきた理由でもあった。なんにせよ、大手の社労士法人事務所で働かせていただける、就職のチャンスを与えていただける・・・ という機会が与えられるのは、私の年齢と実務経験ゼロといキャリアからして通常の就職活動ではあり得ないことだろう。


 

就職活動がここまで難航しているというような状況で、いったん就職活動を停止した背景には、この職場実習に俄然興味が沸いてきつつあったたからだ。ここまで来てしまったからには、一丁、この大手社労士法人事務所というものを経験してやろう・・・ そういう気持ちがあった。

この事務所は、スタッフ100人規模の社労士業界では10本の指に入る規模の巨大社労士法人で、たいていの業界関係者なら、あああそこかと、知っているところでもある。おおよその概容をほんのさわりでも書こうものなら、分かる人には分かってしまうので、その点は注意せねばならない。あくまで実名は挙げられない。

もし、社労士を志望されている方で、雇用保険の職業訓練を受けたいと思われているような方は、就職にこういうウラ技的手段があることも知っておいてもらいたい。現実に税理士、会計士事務所ではこういうケースはこれまでよくあることなのだ。現に、この資格予備校には至る所に社労士も含めた士業事務所の求人票が貼られている。授業の講師をされているのは、現役の士業の先生達であり、お金を出してまで資格を学びにきている優秀な学生、未来の労働者たちがここには大勢集っている。ここには需要と供給が溢れている!

しかし、たぶん、私のケースが職業訓練と社労士事務所を結びつけた初のレアケースであったのではないだろうか・・・(若年者対象の社会保険労務講座ってほとんど無いだろうし・・・)。そういう意味でも、私の後に続く訓練生に対して、二度とお呼びがかかることが無くなってしまうということが無いように、それはそれは、一生懸命、けなげに働きました。1日もサボることなく働きました・・・

というわけで、次回からはその社労士法人での職場実習編となる。これが、また、ビックリ仰天のあり得ない波瀾万丈の物語であった・・・乞う御期待!

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2009年4月 7日 (火)

転職&職業訓練 自分が悪いのか、不景気がわるいのか

前回の続き・・・

『それでは、適性試験を行ってもらいたいのですが・・・』

なんで社労士事務所などの事務系職はこうも『適性試験』が好きなのか・・・ もう3回目である。いつもそう思う。適性試験で何が知れるというのか・・・ そんなものを御大層に有り難がっているのは、大学の心理学者くらいのものである。普通に社労士知識を問う試験をすれば良いのではないのか・・・ 100歩譲って適性を知りたいとして、最初にどういうタイプの人間を求めているのかを教えてもらいたい。せめて、アグレッシブなのか、コツコツ努力タイプなのか、それを教えていただかないことには答えようがない。

人間には多かれ少なかれ、アグレッシブな部分と、コツコツ努力する部分の両方を兼ねている。もちろん、どちらかに偏ることはあるのかもしれない。しかし、それが採用の可否を決定しうる重要な違いであるというのか。もし、そんな適性試験でお行儀良くコツコツ努力人間ばかり会社に揃えたとして、組織が上手く機能するとでも思っているのか。いろいろなタイプのいろいろな人間を揃えてこそ組織ではないのか。『適性試験で適性な社員を抽出する』・・・ そんなもの、適性試験を制作する心理学者、業者を儲けさせるためだけの口実にすぎないのだ。いい加減に気づけよ・・・

 

とにかく、私は適性試験が嫌いである。対策を立てようがない。自分自身に修正を加えようがない。反省のしようがない。フィードバックができない。そもそも採用する側のあなた達は適性試験を突破して今、この場にいるというわけでもなかろうに・・・ 自分が操作しやすい人を取りたいというだけではないのか

 

とはいえ、まあ、試験を受けざるをえない状況だ。事務の適性試験ということで、性格検査の後、計算問題やら文章題問題やらを殷々粛々とこなしていった。

職業訓練校のクラスメートに、なぜか、自動車学校の元教官という方がいらっしゃって、その方がおっしゃるには、『適性試験はとにかく、問題を解く量は少なくても、間違えないことが重要だ・・・ いくら量を解いても、1問でも数字を間違えれば事務、経理の仕事は破綻しかねないから・・・』だそうだ。

なるほど。一理ある。その通り、少々時間はかかっても、間違えないよう気づかいながら解いていった。しかし、問題は『記憶力』テスト・・・だった。

 

異様に長ったらしい、400字詰めの原稿用紙3枚くらいの『海猫商事の川山さんが午後8:21分に出社して、上司の丸口さんに指示され、午後2:32分に西田会社の吉中さんに会う約束だったが、渋谷商店の西平さんが・・・』みたいなのが延々と続く、ある社員の一日みたいな文章を2分間で読みなさい・・・ って指示される。で、読む。で、終わり。

次は計算問題です! ハア?

意味が分からない。さっきの文章を2分間で読みなさいは何だったんだ・・・ そう思いつつも計算問題を解く。そして・・・

次の質問は、2問前に、あなたが読んだ文章についてです。ああ、そういうことか・・・

1、川山さんは2:33分に西田会社の丸口さんに会う約束でした
2、
川山さんは2:25分に西田会社の丸口さんに会う約束でした
3、吉中さんは西田会社の西平さんに会う約束でした
4、
吉中さんは渋谷商店の西平さんに会う約束でした
5、丸口さんは約束はしていない

間違ってるのはどれ?

みたいな質問が延々と続く。正直、これは完璧に合っているというのが一問もなかった・・・ 私の記憶力が悪すぎなのか? そんなん、完璧に答えられる人間がいるのか? 昨日の晩飯すら思い出せないのが人間ではないのか。それとも、『全部、全然わかりません』が模範解答なのか・・・ 未だに疑問が残る・・・

 

今にして思えば、これが不採用の要因としか思えない。もしくは、所長以外全員女性という職場で、男性である自分が嫌われたのか・・・

とにかく、また、アッサリとしたお祈り(お断り)の通知を頂いてしまった。

 

断られるのはしょうがない。自分自身とその企業なり事務所なりが合わないと判断されてしまったということだから・・・ しかし、なぜ、自分は採用に至らなかったのか。本音で語って貰いたいと切に願う。実務経験がないというのは雇えない。態度が悪かった。敬語の使い方がおかしかった。顔が気にくわない。人間的に気にくわない・・・ それが真実の解答であるなら、どんなに酷い非難でも甘んじて受ける覚悟がこちらにある。それで傷つく人間もいるかもしれない。それは世間の常識から許されることでないのかもしれない。

しかし、『今回は残念ながら採用を見合わせることとなりました・・・うんぬん』的な不採用の際の定型文書を受け取るだけですまされると、結局、自分自身のどこに問題があったのか、何が悪かったのか、反省のしようがない。したがって、人は自分自身全てが悪かったと思いこむしか納得のしようがなくなる。それは、自分自身を全否定する刃となってしまうのだ。私という人間を全否定する以外に他に対処の仕様がないのだ。自分自身の何もかもを否定し、新しい自分自身像を作り上げようと努力する。そしてまた面接に臨む。それも全否定せざるをえない・・・ そういうことを延々と繰り返し続ければ人間はどうなってしまうのだろうか。

それは、顔が悪い、気持ちが悪いというような、一部分の否定以上に、一人の人間を苦しめることになってしまう。通常の世の中なら、それが2~3回で済んでいたかもしれない。しかし、今、このご時世では、10回面接受けて10回ともお祈り(お断り)というのはザラな世の中なのだ。

 

そんなことを永遠に繰り返す無間地獄に陥ってしまうと、いずれ、人は壊れてしまいかねない。自分自身というものを無くしてしまいかねない。

 

2月の半ば。いったん、就職活動は中止することにした・・・

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2009年4月 6日 (月)

転職&職業訓練 就職活動史上もっとも好感触!

この頃、職業訓練校の授業は『簿記』を終了し、『税法(消費税、所得税、事業性)』に移った。とはいえ、約2週間の授業で出来ることなんて限られている。しかし、授業で行うのは、なんと、税理士資格取得者、合格者のための税法実務講座である。無茶苦茶なのか・・・ そうでもないのか・・・

要するに、税理士が税務署へ提出する『確定申告』のための書類の書き方講座である。教えていただくのは、現役の税理士の先生・・・ とはいえ、この2,3月というのは、確定申告の時期でもあり、税理士先生にとっては、最も忙しいはずの時期でもある。この時期に予備校でしかも、あんまりお金にならない職業訓練生に対して税法実務の講座を朝から晩まで行えるのというのは、税理士として・・・ペーペー・・・ いや、もとい、失礼なことを言っては申し訳ない。

社労士有資格者として、税法実務の講座というのは大変興味深く面白かった税理士を目指したくもなるってもんだ・・・ 現役会計士の先生に教わる簿記の授業もそうであるが、『他人からモノを教わる』というのは、すごく分かりやすくて、かつ、頭に入りやすい。最も、相手もプロの講師の先生なんだから、ある程度教えるコツというのも掴んでいらっしゃるのだろう・・・ 私は社労士も簿記2級も独学で習得したので、勉強というものは、いったん壁にぶつかると泣きそうになりながらその場で七転八倒してしまうことであった。『授業という流れに沿って学習できる』『分からないところを、即、聞ける。質問できる。』という勉強がどれほど楽なのか・・・ ということを改めて知った。なんで、学生の時分はそういうことに気がつかなかったのか・・・ いや、社労士、簿記の学習の時にすら、そういうことに気がついていれば、また違った人生だったのかもしれない・・・

余談であるが、資格予備校の士業試験の授業というのは、たいてい週2回平日の午後19時から・・・ というようなコースと、土曜日、日曜日に午前と午後終日行う・・・ というコースのどちらかに分かれている。で、例えば都内であれば、たいてい、東京、渋谷、新宿、池袋、水道橋、中野、吉祥寺、立川等、1時間強弱で通える範囲にいくつも予備校があるので、地理的に近いところに通うというのではなく、自分の通いたい内容のコースが開設されている場所に通えばいいということになっている。まあ、お世話になったことは確かなので、宣伝をしておく・・・ 学校名は出さないが・・・

 

そして、諦めずに就職活動を続ける。

 

この頃、例の2回面接までしたのに、結局あっさり祈られて(お断りされて)しまった社労士法人事務所の結果が届いた時期でもあった。その事務所からわずか数駅ほどの距離の所に、新しい社労士法人事務所求人を見つけてきた。2月の半ば、前回のミスマッチ求人から1週間くらいしたころだ。

そして、履歴書、職務経歴書を郵送。アッサリ面接とあいなった。

時間指定は事業終了後の午後6時。前回も書いたが、こちらとしては、なるべく授業をサボりたいので平日の昼間にしてもらいたいのだが、たいていの社労士事務所は午後遅くに設定してくれることになる。なぜなら、昼間は本業で忙しいからだ。当たり前といえば、当たり前か・・・

 

面接に訪れる前に、東京都の社会保険労務士会が近所にあったので、ちょっと行ってみた。実は、欲しいものがあったのだ。それは・・・ 『社労士手帳』である。ようするに1年間の手帳なのだが、巻末付録として最新の社労士範囲の法律が網羅されているというスグレモノである。社労士事務指定講習を受けた者、社労士登録を済ませた者には、もれなく送付されるものである。値段も激安で300円くらいだった。

ところが・・・ 実は『社労士手帳』には、全国連合会が制作しているものと、東京都会が制作している物の2種類があって、どこがどうとは言わないが、東京都の方は実に使いにくい。全国版はすでに売り切れということで、東京都のものしか手に入らなかった。来年は是非全国連合会版を手に入れよう・・・

 

そして、東京社労士会から、その社労士事務所までテクテク30分くらいかけて赴き、挨拶、面接。今回相手をして下さったのは、私より幾分年上の40代くらいの男女の所長、および副所長と思われる女性だった。話を聞くと、二人は同じ会社の同僚だったが、脱サラして今の事務所を開いたとのことだった。所長以外の副所長、4~5名の所員は私よりやや年上のすべて女性・・・ 世の中、いろんな事務所があるなぁ。

余談だが、そこで、『社労士事務所』と『社労士法人事務所』の違いも伺うことができた。ようするに前者は個人事務所で、後者は会社組織のことであるが、『社労士法人』については、社労士法人の社労士は書類の署名蘭に自分の名前を書けるだけなのよ・・・ つまり、ごく最近決まったことらしくて、まだよく具体的に内容に違いがあるとか言うわけでもないみたいだ。こんな情報は間違っても受験生には聞かせられない・・・ 社労士法人は社労士有資格者が集まって・・・ うんぬん・・・ とか憶えてほしい。

 

面接では、たまたま税法を勉強していたので、社労士はいろいろ、事業主に聞かれることもあるから、簿記や会計、経理知識、特に税法についてもある程度知らないといけないのではないか・・・ みたいなことを適当に熱く語ってみると、意外にこれが好評で、『そう、そう、そうなのよ。私たちも税金のことについてよく聞かれるのよ・・・ そこは私たちの守備範囲じゃないんですけどって、前置きして答えるんだけど・・・』

また、ここもご多分に漏れず、もはや『営業活動』の必要はなくなっているクラスの事務所だということだった。社労士事務所、社労士法人を問わず、はっきり言って、人を5人以上雇っているような事務所は、幸いにして『営業活動』の必要がなくなってしまっている場合が多い。もう、口コミや紹介でお客さんは途切れず、つかめてしまうようになっているのだ。

とはいえ、自分自身的には将来独立する意志があるので、営業は必須なのと、および、前回の2回面接事務所の近所ということもあって、その事務所のシェアを少しでも削ってやりたい黒い情熱が沸いていたので、『ゆくゆくは、積極的に営業活動を行いたいです。』ということも力説した。

まあ、それも、別に悪くは取られることもなく、面接ももう、6回目か7回目だが、だんだん慣れてきて自分の言葉で自分を語ることができるようになり、緊張もさほどしなくなってきていた。要するに、慣れですよ。慣れ・・・ 履歴書や職務経歴書も同じことが当てはまる。もう、ほぼ100発100中で面接にたどり着けるようになってきていた。字も多少は上手くなっていた。ここに至るまで、履歴書は書き損じたものも含めて20枚以上書いている・・・

『この事務所は、所長以外全員女性だけど、あなた上手くやっていけるかしら?』
『もちろんです』

全員年下なら、難しいかもしれないが、年上なら問題ないだろう・・・ 即答した。

 

ここまでは、本当に上手くいった。ほぼ完璧だった。しかし、罠は最後に待ち受けていた

 

『それでは、最後に、適性試験を受けてもらいたいのですが・・・』

 

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2009年4月 5日 (日)

転職&職業訓練 雇用のミスマッチ

ブログを再開します・・・

『無職でいる・・・』というのは、本当に精神的に辛い。正直ブログなんか書いていられなくなる。ほんと鬱になる・・・ しかし、ブログを書くという作業がその鬱に対する治療でもあるのでしょうから・・・ がんばって書き続けよう・・・

 

前回の面接から1週間くらいして、月も変わり2月に入って、職業訓練の授業後にとぼとぼと、ハローワークに赴き(都心のハロワは7時までやってる)、なにげなく、ハローワークのテーブル上にあった『新着の求人』から社会保険労務士の求人を偶然見つけた

場所的には、いまの職業訓練校がある場所から、一駅ほど私鉄に乗っていった先にあった。通えない範囲ではないと判断し、さっそく窓口にその求人票を持って行き、紹介してもらった。時刻は午後6時近くなっていたが、運良く相手先に繋がった。すると、もう、明日面接をするから、履歴書を持って来てくれ・・・とのこと。時間は朝の9時にお願いしたいとのこと。結局、昼間は仕事があるので、こういう時間の方が向こう的には都合がよいのだ。こちらは、事業が潰れる昼間の方が有難いのだが・・・

企業でなく、個人事務所のような所の場合、こういうケースはよくある・・・ 書類選考をすっ飛ばすのだ。こちらとしても、それは大変有難い。ハロワの窓口で、『書類を送らせていただいてもよろしいですか』とこちらが聞いてるのは『せめて面接はして下さいね』ということでもある。『ええ、かまいませんよ』と言われたのにもかかわらず、『書類選考』の段階で落とされるほどショックなことはない。

 

次の日、1時間早起きして、1時間早めの電車に乗り込んで、職業訓練校への道すがら社労士事務所へと向かった。

 

一言、ショックだった。

 

これまでは、授業は10時からなので、8時40分の電車に乗れば間に合っていた。ところが、7時40分の急行電車は・・・ 激込みなのである。これまでも、毎日大概、満員電車に辟易していたが、一般的な都心のオフィスの就業開始時刻である9:00に間に合う電車というものは、その比では無かった。これまでの乗車率が120%だとしたら、200%くらいの勢いがある。全く身動きが出来ない・・・ 他人と肌が直に接し、他人の吐息が直にかかる。スシ詰めどころの騒ぎではない。多分、どこからかどこかへ亡命してくる難民船並に窮屈だ。車内で新聞すら読むことができない。こんなんで、痴漢とかに間違えられたらどうするのか・・・ 不可抗力すぎるだろ・・・ いや、そんなことより、もし、私が都心のオフィスに働きに出たとして、こういう通勤ラッシュを毎日経験せねばならないのか・・・ 今はまだ真冬なんでなんとか耐えられるが、真夏になったらどうなるのか・・・ 想像するだに恐ろしい・・・

 

時間通りにその社労士事務所へと着いた。某駅前のマンションの最上階に近い一室にあった。挨拶もそこそこに応接室に通されて、相手をして下さったのは、初老の先生だった。そして提出した履歴書、職務経歴書を見て、おっしゃった。

『弥生会計なんだけど使えますか?』
『え?』

とっさに、取り繕うべき言葉を探す。

『ああ、はい。今すぐには無理だとしても、教えていただけるのなら、ゆくゆくは使えるようになりたいと思います。もともとIT方面には強いほうですし・・・』
『あ、いや、経理の女の子が辞めちゃって、変わりをやってくれる人材が欲しいんですよ。誰も分かってる人がいなくて、困ってるんだよ。』

そいうえば、求人票にそんなことが書かれていた・・・ 気がする・・・ しかし、社労士事務所ということで、てっきり経理も分かる程度の『社労士』を募集しているのだと、頭から疑ってなかった。単に経理のできる人材を募集していたのだ。どうりで、『社会保険労務士、社労士』のキーワードで検索するいつもの求人の検索作業では引っかからなかった訳だ・・・ 偶然見つかった求人だった・・・ これは・・・

社労士事務所が、社労士以外の人材を募集しているということもある・・・

『社労士業務というのはないのですか?』
『あ、いや、もちろん、社労士事務所ですから、そちらがメインですがそっちは人がいるし・・・ とにかく、今は経理ができる人がいなくてね・・・』

『私が貴所で働いたとして、将来的に社労士業務方面に移ったりすることは可能でしょうか』
『それはもちろん、可能だろうけど・・・ そういう時期にポストにアキがあれば・・・ だけど、また経理のかわりをさがさなくちゃならなくなるなあ・・・』

 

30分ほど会話をし、明らかにこれは『雇用のミスマッチ』であることを確信した。そもそも職業訓練校の授業で会計ソフトを習うことにはなっているが、入社して即、『弥生会計』が使える訳がない。誰も教えてくれる人もいない・・・ どうするのか・・・

大変恐縮して、平謝りで、ちゃんと求人票を読んでいなかったことを詫びた。ただ、向こうにはそういうことは、ハロワの職員がきちんと説明するべきだ・・・というように受け取っていただいて、こちらを非難するようなことはなかった。正直100%自分が悪いのだが、まあ、助かった。

というわけで、辞意もそこそこに、その事務所を後にした。そして予備校までトボトボと歩いていった。まだ授業開始まで30分くらい時間があったし、電車代も1円でも節約するに越したことはない。

長い求職活動、こういうミスマッチも多分にはある。たとえ経理の仕事だったとしても、是非働きたいのは山々だけど、さすがに『もちろん弥生会計はPhotoshop並に使えます』というような嘘をついてまで働く度胸はない。それに、あの満員電車を毎日経験してここに通う度胸もない・・・

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